学習トップ理由で解く 臨床医学各論第11章 ▸ K. 機能性疾患 / Q1237

理由で解く 臨床医学各論

Q1237 神経疾患

出典:あマ指 第27回(2019) 問題72
問題
「36 歳の女性。以前から頭痛もちであった。最近、月に2 回くらい拍動性の頭痛が数時間以上続き、家事や子どもの面倒をみることができない。」痛みが出現した際の指導で正しいのはどれか。
選択肢
1 適度な運動を勧める。
2 うつむき姿勢を正す。
3 入浴を勧める。
4 患部を冷やす。
解答
正解4(患部を冷やす。)
解説
✗ 1. 誤り
適度な運動を勧める。
片頭痛発作時に運動を行うと血管拡張が促進され頭痛が悪化する。 運動は片頭痛の発作予防には有効とされるが、発作中は安静が基本であり運動は避けるべきである。 日常動作(歩行・階段昇降)でも片頭痛は増悪するため、発作時は極力体を動かさないことが重要である。
✗ 2. 誤り
うつむき姿勢を正す。
うつむき姿勢を正すことは頸部の筋緊張を改善するため、緊張型頭痛の予防に有効であるが、片頭痛発作時の対応としては不適切である。 本症例は拍動性の頭痛であり、片頭痛への対応が必要である。 姿勢の矯正は筋収縮性頭痛(緊張型頭痛)の予防に有効な指導であるが、片頭痛の対処法とは区別する。
✗ 3. 誤り
入浴を勧める。
入浴は全身の血管拡張を促すため片頭痛を悪化させる。 緊張型頭痛では入浴(温め)が筋弛緩に有効であるが、片頭痛では逆効果となる。 この対応の違いは国試で頻出であり、「片頭痛→冷却、緊張型→温め」と整理しておく。
✓ 4. 正しい
患部を冷やす。
片頭痛発作時には患部を冷やすことが疼痛緩和に有効である。 冷却により拡張した頭蓋内外の血管が収縮し、拍動性の痛みが軽減する。暗い静かな部屋で安静にし、光・音刺激を避けることも重要である。 薬物療法としてはスマトリプタン(トリプタン製剤)やエルゴタミンなどの血管収縮薬が有効である。
ポイント
  • 片頭痛発作時は冷却(血管収縮)・安静・暗所・睡眠が有効であり、運動・入浴は血管拡張を促すため避ける。
  • 36歳女性・拍動性頭痛・反復性・日常生活に支障というキーワードは片頭痛を強く示唆する。
  • 薬物療法ではスマトリプタン(トリプタン製剤)やエルゴタミンが発作時に有効である。
  • 重要用語: 片頭痛, 冷却, 血管収縮, 拍動性頭痛, 安静・暗所 を正確に理解しておくこと。
比較表
指導内容 片頭痛発作時 理由
冷却 有効 血管収縮により疼痛軽減
安静・暗所 有効 光・音過敏を軽減
睡眠 有効 セロトニン代謝の正常化
運動 悪化 血管拡張の促進
入浴 悪化 血管拡張の促進
解説画像
あマ指 第27回(2019) 問題72|「36 歳の女性。以前から頭痛もちであった。最近、月に2 回くらい拍動性の頭痛が数時間以上続き、家事や子どもの面倒をみることができない。」痛みが出現した際の指導で正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第27回(2019) 問題72|「36 歳の女性。以前から頭痛もちであった。最近、月に2 回くらい拍動性の頭痛が数時間以上続き、家事や子どもの面倒をみることができない。」痛みが出現した際の指導で正しいのはどれか。
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