学習トップ理由で解く 臨床医学各論第11章 ▸ K. 機能性疾患 / Q1231

理由で解く 臨床医学各論

Q1231 神経疾患

出典:あマ指 第10回(2002) 問題81
問題
閃輝暗点がみられるのはどれか。
選択肢
1 片頭痛
2 緊張型頭痛
3 牽引性頭痛
4 心因性頭痛
解答
正解1(片頭痛)
解説
✓ 1. 正しい
片頭痛
閃輝暗点は片頭痛の前兆として出現する視覚症状である。古典型片頭痛(前兆のある片頭痛)では、視野の一部にギザギザの輝線(城郭状のきらめき)が出現してその部分が見えなくなり、5〜20分持続した後に拍動性頭痛が始まる。 閃輝暗点は後頭葉の視覚皮質における皮質拡延性抑制(CSD)が原因とされ、片頭痛全体の約20%(古典型)にみられる。
✗ 2. 誤り
緊張型頭痛
緊張型頭痛は頭部を締め付けられるような持続性頭痛で、前兆はみられない。 筋緊張による頭痛であり、両側後頭部から項部にかけての鈍痛が特徴で、閃輝暗点のような神経症状は伴わない。 頭痛の中で最も頻度が高く(70〜80%)、ストレスや不安が誘因となる。
✗ 3. 誤り
牽引性頭痛
牽引性頭痛は脳腫瘍や脳膿瘍などによる頭蓋内構造の牽引・圧迫で生じる症候性頭痛であり、閃輝暗点はみられない。 朝方に増悪する頭痛や、頭蓋内圧亢進に伴う嘔吐・うっ血乳頭が特徴であり、片頭痛の前兆とは機序が異なる。
✗ 4. 誤り
心因性頭痛
心因性頭痛はストレスや心理的要因(不安・うつ)によって生じる頭痛であり、閃輝暗点はみられない。 機能性頭痛に分類されるが、片頭痛とは異なり明確な血管性の病態ではなく、心理社会的因子が主因である。
ポイント
  • 閃輝暗点は片頭痛(古典型)の前兆として出現する視覚症状であり、5〜20分持続した後に拍動性頭痛が始まる。
  • 片頭痛のうち前兆を伴うのは約20%(古典型)であり、前兆のない普通型が約80%を占める。
  • 緊張型頭痛・牽引性頭痛・心因性頭痛には前兆としての閃輝暗点はみられない。
  • 重要用語: 閃輝暗点, 古典型片頭痛, 前兆のある片頭痛 を正確に理解しておくこと。
比較表
頭痛の分類 前兆の有無 痛みの性状 好発
片頭痛(古典型) 閃輝暗点あり 拍動性 女性に多い
片頭痛(普通型) なし(約80%) 拍動性 女性に多い
緊張型頭痛 なし 締め付け・圧迫感 性差なし
牽引性頭痛 なし 持続性・進行性 脳腫瘍等に続発
心因性頭痛 なし 不定 ストレス関連
解説画像
あマ指 第10回(2002) 問題81|閃輝暗点がみられるのはどれか。 解説図
あマ指 第10回(2002) 問題81|閃輝暗点がみられるのはどれか。
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