学習トップ理由で解く 臨床医学各論第11章 ▸ J. 神経痛 / Q1218

理由で解く 臨床医学各論

Q1218 神経疾患

出典:あマ指 第2回(1994) 問題85
問題
神経痛と痛みの部位との組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 三叉神経痛 ― 舌
2 正中神経痛 ― 手掌
3 肋間神経痛 ― 側胸部
4 坐骨神経痛 ― 大腿前面
解答
正解4(坐骨神経痛 - 大腿前面)
解説
✗ 1.
三叉神経痛 ― 舌
✗ 正しい。三叉神経の第3枝(下顎神経)は舌の前2/3の知覚を支配しており、三叉神経痛で舌に痛みが生じることは正しい組合せである。 三叉神経痛では咀嚼・洗顔・髭剃りなどで電撃様疼痛が誘発される。
✗ 2.
正中神経痛 ― 手掌
✗ 正しい。正中神経は手掌の橈側(母指〜環指橈側半分の掌側)の感覚を支配しており、正中神経痛で手掌に痛みが生じることは正しい組合せである。 手根管症候群では手掌のしびれ・痛みが典型的症状である。
✗ 3.
肋間神経痛 ― 側胸部
✗ 正しい。肋間神経は各肋間に沿って走行し、側胸部の知覚を支配するため、肋間神経痛で側胸部に痛みが生じることは正しい組合せである。 帯状の痛みが半帯状に胸郭を取り巻くように放散するのが特徴である。
✓ 4. 誤り
坐骨神経痛 ― 大腿前面
坐骨神経痛の痛みは殿部から大腿後面・膝窩部・下腿後外側に放散するものであり、大腿前面の痛みは坐骨神経の支配領域ではない。 大腿前面の痛みは大腿神経(L2-L4)の障害でみられる。坐骨神経(L4-S3)は大腿後面を走行するため、組合せが誤りである。
ポイント
  • 坐骨神経痛は殿部〜大腿後面〜下腿後外側に放散する痛みであり、大腿前面は坐骨神経の支配領域ではない。
  • 各神経の走行・支配領域と痛みの分布を正確に対応させて覚えることが重要である。
  • 坐骨神経痛の原因としては腰椎椎間板ヘルニアや梨状筋症候群が代表的であり、ラセーグ徴候が陽性となる。
  • 重要用語: 坐骨神経痛, 大腿後面, 大腿神経, 大腿前面, 神経の支配領域 を正確に理解しておくこと。
比較表
神経痛 痛みの部位
坐骨神経痛 殿部〜大腿後面〜下腿後外側
大腿神経痛 大腿前面〜下腿内側
肋間神経痛 側胸部(帯状)
三叉神経痛 顔面(第2枝・第3枝領域)
解説画像
あマ指 第2回(1994) 問題85|神経痛と痛みの部位との組合せで誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第2回(1994) 問題85|神経痛と痛みの部位との組合せで誤っているのはどれか。
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