学習トップ理由で解く 臨床医学各論第11章 ▸ G. 筋疾患 / Q1156

理由で解く 臨床医学各論

Q1156 神経疾患

出典:あマ指 第2回(1994) 問題84
問題
重症筋無力症でみられない症状はどれか。
選択肢
1 眼瞼下垂
2 意識障害
3 呼吸筋麻痺
4 嚥下困難
解答
正解2(意識障害)
解説
✗ 1.
眼瞼下垂
✗ 正しい。眼瞼下垂は重症筋無力症の最も頻度が高い初発症状である。眼筋型では眼瞼下垂や複視が初期症状(50〜57%)であり、片側または両側の眼瞼下垂を呈する。 夕方に増悪し、休息により改善する易疲労性が特徴的である。
✓ 2. 誤り
意識障害
意識障害は重症筋無力症でみられない。神経筋接合部の障害であり、中枢神経系は障害されないため意識は正常に保たれる。 アセチルコリン受容体に対する自己抗体が神経筋接合部の信号伝達を阻害するが、脳自体の機能には影響しない。感覚障害や直腸膀胱障害もみられない。
✗ 3.
呼吸筋麻痺
✗ 正しい。重症筋無力症が進行すると呼吸筋が障害され、筋無力症クリーゼとして呼吸筋麻痺を来す。 呼吸困難が進行し人工呼吸管理を要する急性増悪であり、生命を脅かす重篤な合併症である。
✗ 4.
嚥下困難
✗ 正しい。全身型では球麻痺症状として嚥下困難や構音障害がみられる。嚥下に関わる筋群が障害され、嚥下困難・鼻声が出現する。 食事中にむせたり、水分を飲み込みにくくなるなどの症状を呈する。
ポイント
  • 重症筋無力症は神経筋接合部の障害であり、意識・感覚・自律神経は正常に保たれる。
  • 初発症状として眼瞼下垂・複視が最も多い(眼筋型50〜57%)。
  • 進行すると全身型となり、嚥下困難・呼吸筋麻痺(クリーゼ)を来す。
  • 重要用語: 重症筋無力症, アセチルコリン受容体抗体, 意識正常, 易疲労性 を正確に理解しておくこと。
比較表
症状 重症筋無力症 理由
眼瞼下垂 みられる 眼筋の易疲労性(最多の初発症状)
意識障害 みられない 中枢神経系は障害されない
呼吸筋麻痺 みられる(重症例) クリーゼとして出現
嚥下困難 みられる(全身型) 球麻痺症状として出現
感覚障害 みられない 運動神経のみ障害
解説画像
あマ指 第2回(1994) 問題84|重症筋無力症でみられない症状はどれか。 解説図
あマ指 第2回(1994) 問題84|重症筋無力症でみられない症状はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手