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理由で解く 臨床医学各論

Q1169 神経疾患

出典:鍼灸 第23回(2015) 問題62
問題
筋・腱疾患と運動機能検査の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 胸郭出口症候群 ― ドロップアームサイン
2 腱板損傷 ― ヤーガソンテスト
3 進行性筋ジストロフィー ― ガワーズサイン
4 上腕骨外側上顆炎 ― ファレンテスト
解答
正解3(進行性筋ジストロフィー ――― ガワーズサイン)
解説
✗ 1. 誤り
胸郭出口症候群 ― ドロップアームサイン
ドロップアームサインは腱板損傷(特に棘上筋断裂)の検査法であり、胸郭出口症候群の検査ではない。 胸郭出口症候群にはモーリーテスト・アドソンテスト・ライトテスト・エデンテスト・ルーステストなどを用いる。
✗ 2. 誤り
腱板損傷 ― ヤーガソンテスト
ヤーガソンテストは上腕二頭筋長頭腱炎の検査法であり、腱板損傷の検査ではない。 腱板損傷にはドロップアームサイン・ニアーテスト・ホーキンステスト・ペインフルアークサインなどを用いる。
✓ 3. 正しい
進行性筋ジストロフィー ― ガワーズサイン
ガワーズサイン(ガワーズ徴候・登攀性起立)は進行性筋ジストロフィー(デュシェンヌ型)に特徴的な所見である。 床から立ち上がる際に、骨盤帯筋群の筋力低下のため両手を膝に当て、自分の体をよじ登るように起立する動作である。 近位筋優位の進行性筋力低下を反映した所見であり、筋ジストロフィーの診断に重要である。
✗ 4. 誤り
上腕骨外側上顆炎 ― ファレンテスト
ファレンテストは手根管症候群(正中神経圧迫)の検査法であり、上腕骨外側上顆炎の検査ではない。 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)にはトムゼンテスト・チェアテスト・中指伸展テストなどを用いる。
ポイント
  • 筋・腱疾患と運動機能検査の組合せは頻出テーマであり、各疾患に対応する正しい検査法を確実に覚える
  • 特に「ドロップアームサイン=腱板損傷」「ヤーガソンテスト=上腕二頭筋長頭腱炎」「ファレンテスト=手根管症候群」の対応を混同しない
  • 胸郭出口症候群の検査法(モーリー・アドソン・ライト・エデン・ルーステスト)は複数あるため一括して整理しておく
  • 重要用語: ガワーズサイン, ドロップアームサイン, ヤーガソンテスト, ファレンテスト, トムゼンテスト を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 正しい検査法
胸郭出口症候群 モーリーテスト・アドソンテスト・ライトテスト
腱板損傷 ドロップアームサイン・ニアーテスト
進行性筋ジストロフィー ガワーズサイン(登攀性起立)
上腕骨外側上顆炎 トムゼンテスト・チェアテスト
手根管症候群 ファレンテスト・ファーレンテスト
上腕二頭筋長頭腱炎 ヤーガソンテスト・スピードテスト
解説画像
鍼灸 第23回(2015) 問題62|筋・腱疾患と運動機能検査の組合せで正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第23回(2015) 問題62|筋・腱疾患と運動機能検査の組合せで正しいのはどれか。
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