学習トップ理由で解く 臨床医学各論第11章 ▸ G. 筋疾患 / Q1158

理由で解く 臨床医学各論

Q1158 神経疾患

出典:あマ指 第9回(2001) 問題80
問題
重症筋無力症の症状でないのはどれか。
選択肢
1 呼吸筋麻痺
2 構音障害
3 複視
4 兎眼
解答
正解4(兎眼)
解説
✗ 1.
呼吸筋麻痺
✗ 正しい。重症筋無力症の重症例では呼吸筋が麻痺しクリーゼ(急性増悪)となることがある。 嚥下困難や呼吸困難が進行しクリーゼに移行することがあり、気管内挿管や人工呼吸管理が必要となる。生命を脅かす重篤な状態である。
✗ 2.
構音障害
✗ 正しい。全身型では球麻痺症状として構音障害や嚥下障害がみられる。 咬筋の障害や嚥下に関わる筋群の障害により構音障害・嚥下困難が出現し、長時間の会話で声が出にくくなる易疲労性も特徴的である。
✗ 3.
複視
✗ 正しい。外眼筋の筋力低下により複視が出現する。眼瞼下垂・複視が初発症状となりやすく(50〜57%)、眼筋型として分類される。 夕方に増悪し、朝方や休息後に改善する日内変動がみられる。
✓ 4. 誤り
兎眼
兎眼は重症筋無力症の症状でない。兎眼は閉眼不全で眼瞼が完全に閉じない状態であり、末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺)の症状である。 顔面神経麻痺では眼輪筋が麻痺するため閉眼できず兎眼となるが、重症筋無力症では眼瞼下垂(眼瞼挙筋の障害)はあるが兎眼はみられない。
ポイント
  • 兎眼は顔面神経麻痺(ベル麻痺)の症状であり、重症筋無力症の症状ではない。
  • 重症筋無力症では眼瞼下垂・複視・構音障害・嚥下障害がみられ、易疲労性が特徴的である。
  • 重症例では呼吸筋麻痺(クリーゼ)を起こし、人工呼吸管理が必要となる。
  • 重要用語: 兎眼, 顔面神経麻痺, 重症筋無力症, 眼瞼下垂 を正確に理解しておくこと。
比較表
症状 重症筋無力症 顔面神経麻痺
眼瞼下垂 あり(初発症状として多い) なし
兎眼(閉眼不全) なし あり(眼輪筋麻痺)
複視 あり(外眼筋障害) なし
口角下垂 なし あり(口輪筋麻痺)
易疲労性 あり(特徴的) なし
解説画像
あマ指 第9回(2001) 問題80|重症筋無力症の症状でないのはどれか。 解説図
あマ指 第9回(2001) 問題80|重症筋無力症の症状でないのはどれか。
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