学習トップ理由で解く 臨床医学各論第11章 ▸ D. 基底核変性疾患 / Q1119

理由で解く 臨床医学各論

Q1119 神経疾患

出典:あマ指 第23回(2015) 問題57
問題
パーキンソン病でよくみられるのはどれか。
選択肢
1 痙性麻痺
2 アテトーゼ
3 見当識障害
4 突進現象
解答
正解4(突進現象)
解説
✗ 1. 誤り
痙性麻痺
痙性麻痺は錐体路(上位運動ニューロン)障害の所見であり、脳卒中や脊髄障害でみられる。パーキンソン病は錐体外路疾患であるため痙性麻痺は呈さない。パーキンソン病では筋固縮はみられるが、これは痙性麻痺とは異なる病態である。
✗ 2. 誤り
アテトーゼ
アテトーゼは四肢遠位部優位のゆっくりとしたねじるような不随意運動であり、脳性小児麻痺のアテトーゼ型やウィルソン病でみられる。パーキンソン病の不随意運動は安静時振戦であり、アテトーゼとは性質が異なる。
✗ 3. 誤り
見当識障害
見当識障害は認知症(アルツハイマー病など)の症状であり、パーキンソン病の初期には通常みられない。パーキンソン病では認知機能は保たれることが多いが、末期には認知機能低下を伴うことがある。
✓ 4. 正しい
突進現象
突進現象(加速歩行)はパーキンソン病の四大症状の一つである姿勢反射障害の表れである。前傾姿勢で重心が前方に移動し、歩き出すと途中から小走りになって止まれなくなる現象をいう。軽く押されるとその方向へ突進したりすることもある。小刻み歩行、前屈姿勢、すくみ足とともにパーキンソン病の特徴的な歩行障害である。
ポイント
  • 突進現象は姿勢反射障害によるもので、パーキンソン病に特徴的な歩行異常
  • パーキンソン病の四大症状:安静時振戦、筋固縮、無動、姿勢反射障害
  • 痙性麻痺は錐体路障害、アテトーゼは基底核障害の不随意運動で、いずれもパーキンソン病とは異なる
  • 重要用語: 突進現象, 姿勢反射障害, 小刻み歩行, 前傾姿勢 を正確に理解しておくこと。
比較表
症状 パーキンソン病との関係 本来みられる疾患
突進現象 よくみられる(姿勢反射障害) パーキンソン病
痙性麻痺 みられない 錐体路障害(脳卒中、脊髄損傷)
アテトーゼ みられない 脳性小児麻痺、ウィルソン病
見当識障害 初期にはみられない アルツハイマー病等の認知症
解説画像
あマ指 第23回(2015) 問題57|パーキンソン病でよくみられるのはどれか。 解説図
あマ指 第23回(2015) 問題57|パーキンソン病でよくみられるのはどれか。
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