学習トップ理由で解く 臨床医学各論第10章 ▸ D. 出血性素因 / Q1045

理由で解く 臨床医学各論

Q1045 血液・造血器疾患

出典:あマ指 第23回(2015) 問題56
問題
疾患と所見の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 鉄欠乏性貧血 ― スプーン状爪
2 急性白血病 ― 関節内血腫
3 特発性血小板減少性紫斑病 ― 脾腫
4 血友病 ― リンパ節腫大
解答
正解1(鉄欠乏性貧血 ――― スプーン状爪)
解説
✓ 1. 正しい
鉄欠乏性貧血 ― スプーン状爪
鉄欠乏性貧血ではスプーン状爪(匙状爪、koilonychia)が特徴的にみられる。鉄不足により爪の成長が障害され、爪が薄く脆くなり中央が凹む。その他、萎縮性舌炎、口角炎、嚥下障害(Plummer-Vinson症候群)などの上皮症状もみられる。鉄欠乏性貧血は小球性低色素性貧血を示す。
✗ 2. 誤り
急性白血病 ― 関節内血腫
関節内血腫(関節内出血)は血友病の特徴的症状であり、急性白血病の所見ではない。急性白血病では血小板減少に伴う点状出血・紫斑、歯肉出血などがみられる。白血病裂孔も急性白血病に特徴的な血液所見である。
✗ 3. 誤り
特発性血小板減少性紫斑病 ― 脾腫
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)では脾腫は通常みられない。ITPは自己抗体による血小板破壊で血小板減少をきたす疾患であり、紫斑・点状出血が主な症状である。脾腫が著明にみられるのは慢性骨髄性白血病である。
✗ 4. 誤り
血友病 ― リンパ節腫大
血友病では凝固因子欠損による深部出血(関節内出血・筋肉内出血)が特徴であり、リンパ節腫大はみられない。リンパ節腫大は悪性リンパ腫の特徴的所見である。
ポイント
  • 鉄欠乏性貧血のスプーン状爪は頻出:鉄不足による爪の菲薄化・変形
  • 疾患と特徴的所見の組合せ:急性白血病→白血病裂孔・紫斑、血友病→関節内血腫、悪性リンパ腫→リンパ節腫大
  • ITPでは脾腫はみられず、点状出血・紫斑が主症状。脾腫は慢性骨髄性白血病の特徴
  • 重要用語: スプーン状爪, 鉄欠乏性貧血, 関節内血腫は血友病, 白血病裂孔 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 特徴的所見
鉄欠乏性貧血 スプーン状爪、舌炎、口角炎
急性白血病 白血病裂孔、紫斑、歯肉出血
血友病 関節内血腫、筋肉内出血
悪性リンパ腫 リンパ節腫大(無痛性)
慢性骨髄性白血病 著明な脾腫
解説画像
あマ指 第23回(2015) 問題56|疾患と所見の組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第23回(2015) 問題56|疾患と所見の組合せで正しいのはどれか。
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