学習トップ理由で解く 臨床医学各論第11章 ▸ C. 脳・脊髄腫瘍 / Q1097

理由で解く 臨床医学各論

Q1097 神経疾患

出典:鍼灸 第16回(2008) 問題74
問題
脳圧亢進時にみられない症状はどれか。
選択肢
1 うっ血乳頭
2 頻脈
3 頭痛
4 嘔吐
解答
正解2(頻脈)
解説
✗ 1.
うっ血乳頭
✗ 正しい。うっ血乳頭は頭蓋内圧亢進の三大症状の一つである。頭蓋内圧の上昇により視神経鞘内の圧が上昇し、視神経乳頭への静脈還流が障害されることで乳頭が腫脹・隆起する。眼底検査で確認でき、進行すると視力障害をきたすため、脳圧亢進時にみられる症状である。
✓ 2. 誤り
頻脈
脳圧亢進時にはクッシング反応として徐脈がみられ、頻脈はみられない。頭蓋内圧が上昇すると脳幹の血管運動中枢が刺激されて血圧が上昇し、これに対する圧受容体反射により迷走神経が刺激されて徐脈が生じる。したがって脳圧亢進時には「徐脈+高血圧」のパターンがみられ、頻脈は特徴的所見ではない。
✗ 3.
頭痛
✗ 正しい。頭痛は頭蓋内圧亢進の三大症状の一つであり、最も多い症状である。頭蓋内圧の上昇により硬膜や血管が牽引・圧迫されることで疼痛が生じる。早朝に増強するのが特徴的であり、咳やいきみで悪化する。
✗ 4.
嘔吐
✗ 正しい。嘔吐は頭蓋内圧亢進の三大症状の一つである。延髄の嘔吐中枢が頭蓋内圧の上昇により刺激されることで噴出性嘔吐が生じる。嘔気を伴わずに突然噴出するように嘔吐する(噴射性嘔吐)のが特徴的である。
ポイント
  • 頭蓋内圧亢進の三大症状は「頭痛・嘔吐・うっ血乳頭」である。脳圧亢進時にはクッシング反応として徐脈と高血圧がみられ、頻脈ではない。
  • クッシング反応(脳圧亢進→血圧上昇→圧受容体反射→徐脈)のメカニズムを理解すること。
  • 高血圧は脳出血の最大の危険因子であり、脳出血による頭蓋内圧亢進との関連も重要である。
  • 重要用語: 頭蓋内圧亢進、三大症状、クッシング反応、徐脈、うっ血乳頭 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 内容
三大症状 頭痛、嘔吐、うっ血乳頭
クッシング反応 徐脈+高血圧(頻脈ではない)
機序 脳圧亢進→血管運動中枢刺激→血圧上昇→圧受容体反射→迷走神経刺激→徐脈
解説画像
鍼灸 第16回(2008) 問題74|脳圧亢進時にみられない症状はどれか。 解説図
鍼灸 第16回(2008) 問題74|脳圧亢進時にみられない症状はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手