学習トップ理由で解く 臨床医学各論第10章 ▸ D. 出血性素因 / Q1049

理由で解く 臨床医学各論

Q1049 血液・造血器疾患

出典:鍼灸 第34回(2026) 問題67
問題
血友病について正しいのはどれか。
選択肢
1 男児よりも女児に多い。
2 X連鎖性潜性遺伝する。
3 血液凝固第Ⅶ因子の欠乏に起因する。
4 皮膚表面の紫斑が主症状である。
解答
正解2(X連鎖性潜性遺伝する)
解説
✗ 1. 誤り
男児よりも女児に多い。
血友病は男児に多く、女児にはまれである。血友病はX連鎖性潜性(劣性)遺伝の疾患であり、X染色体上にある凝固因子の遺伝子変異が原因である。男性はX染色体が1本のみであるため、変異があれば発症する。女性は通常保因者(キャリア)となり、発症はまれである。
✓ 2. 正しい
X連鎖性潜性遺伝する。
血友病はX連鎖性潜性(劣性)遺伝する疾患である。血友病Aは第VIII因子、血友病Bは第IX因子の遺伝子がX染色体上にあり、これらの遺伝子変異により発症する。母親が保因者の場合、息子の50%が発症し、娘の50%が保因者となる。
✗ 3. 誤り
血液凝固第Ⅶ因子の欠乏に起因する。
血友病は第Ⅶ因子の欠乏ではなく、第VIII因子(血友病A)または第IX因子(血友病B)の欠乏に起因する。血友病Aが血友病全体の約80%を占める。第VII因子の欠乏は別の凝固異常症である。
✗ 4. 誤り
皮膚表面の紫斑が主症状である。
血友病の主症状は皮膚表面の紫斑ではなく、深部出血(関節内出血・筋肉内出血)である。血友病は凝固因子の欠乏による凝固障害であり、出血は深部組織に起こる。関節内出血(血友病性関節症)が最も特徴的で、反復すると関節の変形・拘縮を来す。皮膚の紫斑は血小板減少症(ITPなど)に特徴的な出血症状である。
ポイント
  • 血友病はX連鎖性潜性(劣性)遺伝で男性に発症し、血友病A(第VIII因子欠乏)が全体の約80%を占める。
  • 主症状は関節内出血・筋肉内出血(深部出血)であり、皮膚の紫斑は血小板減少症(ITP)の症状である。
  • 第VII因子の欠乏ではない点に注意する(第VIII因子=血友病A、第IX因子=血友病B)。
  • 重要用語: X連鎖性潜性遺伝、第VIII因子、第IX因子、関節内出血、深部出血 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 血友病(凝固因子障害) 血小板減少性紫斑病
出血の部位 深部出血(関節・筋肉) 皮膚・粘膜出血(紫斑・点状出血)
出血の特徴 遅発性、大量 即時性、少量多発
検査所見 APTT延長、PT正常 血小板数減少
代表疾患 血友病A/B ITP, TTP
解説画像
鍼灸 第34回(2026) 問題67|血友病について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第34回(2026) 問題67|血友病について正しいのはどれか。
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