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理由で解く 臨床医学各論

Q1021 血液・造血器疾患

出典:鍼灸 第31回(2023) 問題88
問題
「52歳の男性。 3週間前から倦怠感と微熱がある。舌炎は認めないが、鼻血や歯茎の出血、皮下出血斑がみられる。」診断に必要な血液検査項目で最も適切なのはどれか。
選択肢
1 葉酸
2 血液像
3 第VIII凝固因子
4 ビリルビン
解答
正解2(血液像)
解説
✗ 1. 誤り
葉酸
葉酸は巨赤芽球性貧血の診断に用いる検査項目である。葉酸欠乏により核酸合成が障害され、大球性正色素性貧血を呈する。急性白血病の診断には直接的に有用ではない。
✓ 2. 正しい
血液像
急性白血病の診断には血液像(末梢血液像)の検査が最も適切である。血液像により芽球(白血病細胞)の出現を確認でき、白血球裂孔(成熟白血球と芽球の間の中間段階の細胞が欠如)の有無も評価できる。さらに骨髄検査で芽球が20%以上であれば急性白血病と診断される。
✗ 3. 誤り
第VIII凝固因子
第VIII凝固因子は血友病A(凝固因子VIII欠乏症)の診断に用いる検査項目であり、急性白血病の診断には直接的に有用ではない。血友病は先天性疾患である。
✗ 4. 誤り
ビリルビン
ビリルビンは溶血性貧血(間接ビリルビン上昇)や肝胆道疾患(直接ビリルビン上昇)の評価に用いる検査項目であり、急性白血病の診断には最も適切とは言えない。
ポイント
  • 急性白血病の診断には血液像で芽球の出現を確認し、骨髄検査で芽球≧20%を確認することが必須である。
  • 血液像では白血球裂孔(成熟白血球と芽球の間の中間段階細胞の欠如)の有無も重要な所見である。
  • 各疾患に対応する検査項目を区別する:巨赤芽球性貧血は葉酸・VitB12、血友病は凝固因子活性、溶血性貧血はビリルビンである。
  • 重要用語: 血液像、芽球、白血球裂孔、骨髄検査 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第31回(2023) 問題88|「52歳の男性。 3週間前から倦怠感と微熱がある。舌炎は認めないが、鼻血や歯茎の出血、皮下出血斑がみられる。」診断に必要な血液検査項目で最も適切なのはどれか。 解説図
鍼灸 第31回(2023) 問題88|「52歳の男性。 3週間前から倦怠感と微熱がある。舌炎は認めないが、鼻血や歯茎の出血、皮下出血斑がみられる。」診断に必要な血液検査項目で最も適切なのはどれか。
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