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理由で解く 臨床医学各論

Q1020 血液・造血器疾患

出典:鍼灸 第31回(2023) 問題87
問題
「52歳の男性。 3週間前から倦怠感と微熱がある。舌炎は認めないが、鼻血や歯茎の出血、皮下出血斑がみられる。」最も考えられる疾患はどれか。
選択肢
1 急性白血病
2 悪性貧血
3 溶血性貧血
4 血友病
解答
正解1(急性白血病)
解説
✓ 1. 正しい
急性白血病
倦怠感(貧血)、微熱(発熱)、鼻出血・歯肉出血・皮下出血斑(出血傾向)から急性白血病が最も考えられる。白血病細胞が骨髄で異常増殖し、正常造血が抑制されるため、貧血症状、易感染性、血小板減少による出血傾向が出現する。これらは急性白血病の三大症状である。
✗ 2. 誤り
悪性貧血
悪性貧血ではビタミンB12欠乏によるハンター舌炎(萎縮性舌炎)が特徴的であるが、本症例では舌炎を認めない。また、出血傾向は悪性貧血の主症状ではなく、貧血症状と神経症状が主体である。
✗ 3. 誤り
溶血性貧血
溶血性貧血では黄疸、脾腫、貧血症状が主症状であり、出血傾向は特徴的ではない。血小板は通常正常であり、血小板減少はきたさない。
✗ 4. 誤り
血友病
血友病は第VIII因子または第IX因子の先天性欠乏症であり、幼少期から関節内出血や筋肉内出血などの深部出血がみられる。52歳で初めて出血症状が出現することは考えにくい。
ポイント
  • 急性白血病の三大症状:貧血症状、出血傾向(血小板減少)、易感染性(正常白血球減少)である。
  • 舌炎がないことから悪性貧血は否定的であり、出血傾向が主体であることから急性白血病を疑う。
  • 血友病は先天性疾患であり、成人初発の出血傾向では急性白血病を優先的に考える。
  • 重要用語: 急性白血病、出血傾向、血小板減少 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第31回(2023) 問題87|「52歳の男性。 3週間前から倦怠感と微熱がある。舌炎は認めないが、鼻血や歯茎の出血、皮下出血斑がみられる。」最も考えられる疾患はどれか。 解説図
鍼灸 第31回(2023) 問題87|「52歳の男性。 3週間前から倦怠感と微熱がある。舌炎は認めないが、鼻血や歯茎の出血、皮下出血斑がみられる。」最も考えられる疾患はどれか。
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