学習トップ理由で解く 臨床医学各論第10章 ▸ A. 赤血球疾患 / Q0974

理由で解く 臨床医学各論

Q0974 血液・造血器疾患

出典:あマ指 第2回(1994) 問題80
問題
不足すると貧血になるのはどれか。
選択肢
1 塩分
2 鉄分
3 脂質
4 糖質
解答
正解2(鉄分)
解説
✗ 1. 誤り
塩分
塩分(ナトリウム)は体液の浸透圧維持や神経・筋の興奮伝導に重要であるが、不足しても貧血の原因とはならない。塩分が不足すると脱水や低ナトリウム血症を来すが、赤血球産生やヘモグロビン合成には直接影響しない。
✓ 2. 正しい
鉄分
鉄分が不足すると鉄欠乏性貧血を来す。鉄はヘモグロビンの構成成分であるヘム鉄の中心元素であり、鉄が不足するとヘモグロビン合成が障害され、小球性低色素性貧血を呈する。鉄欠乏性貧血は最も頻度の高い貧血であり、女性の月経・妊娠・授乳や成長期の需要増大、偏食、消化管出血などが原因となる。
✗ 3. 誤り
脂質
脂質はエネルギー源や細胞膜の構成成分として重要であるが、不足しても貧血の直接的原因とはならない。脂溶性ビタミンの吸収に必要であるが、ヘモグロビン合成には直接関与しない。
✗ 4. 誤り
糖質
糖質は主要なエネルギー源であるが、不足しても赤血球産生やヘモグロビン合成には直接影響しない。糖質が不足すると低血糖や体重減少を来すが、貧血の原因とはならない。
ポイント
  • 貧血の原因となる栄養素は鉄、ビタミンB12、葉酸の3つが代表的である。
  • 鉄欠乏は小球性低色素性貧血、ビタミンB12・葉酸欠乏は大球性正色素性貧血を来す。
  • 鉄欠乏性貧血は貧血のなかで最も頻度が高く、特に月経のある女性に多い。
  • 重要用語: 鉄欠乏性貧血, ヘモグロビン, 小球性低色素性貧血 を正確に理解しておくこと。
比較表
栄養素 欠乏で生じる貧血 貧血のタイプ 主な原因
鉄欠乏性貧血 小球性低色素性 月経、消化管出血、偏食、需要増大
ビタミンB12 巨赤芽球性貧血(悪性貧血) 大球性正色素性 内因子欠乏、胃全摘
葉酸 巨赤芽球性貧血 大球性正色素性 偏食、アルコール中毒、需要増大
解説画像
あマ指 第2回(1994) 問題80|不足すると貧血になるのはどれか。 解説図
あマ指 第2回(1994) 問題80|不足すると貧血になるのはどれか。
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