学習トップ理由で解く 臨床医学各論第9章 ▸ B. 冠動脈疾患 / Q0948

理由で解く 臨床医学各論

Q0948 循環器疾患

出典:鍼灸 第26回(2018) 問題67
問題
狭心症について正しいのはどれか。
選択肢
1 異型狭心症は日中に起こりやすい。
2 狭心痛は大動脈壁の内膜に生じた亀裂に血液が流入することで生じる。
3 心エコー検査で心臓の動きは正常である。
4 発作時の治療に抗血小板薬が用いられる。
解答
正解3(心エコー検査で心臓の動きは正常である。)
解説
✗ 1. 誤り
異型狭心症は日中に起こりやすい。
異型狭心症(冠攣縮性狭心症)は冠動脈の攣縮により夜中から明け方にかけての安静時に起こりやすい。日中に起こりやすいのではなく、夜間〜早朝の安静時が好発時間帯である。心電図ではST上昇がみられるのが特徴。
✗ 2. 誤り
狭心痛は大動脈壁の内膜に生じた亀裂に血液が流入することで生じる。
大動脈壁の内膜に生じた亀裂から中膜内に血液が流入するのは大動脈解離の病態であり、狭心症の病態とは全く異なる。狭心症は冠動脈の動脈硬化による狭窄や冠攣縮により、心筋への酸素供給が不足して胸痛(狭心痛)が生じる疾患である。
✓ 3. 正しい
心エコー検査で心臓の動きは正常である。
狭心症は一過性の心筋虚血であり、心筋壊死には至らない。そのため、発作がない時(非発作時)の心エコー検査では心臓の壁運動は正常である。心エコーで心臓の無動や運動低下を認める場合は、心筋壊死が生じた心筋梗塞を疑うべきである。
✗ 4. 誤り
発作時の治療に抗血小板薬が用いられる。
狭心症の発作時の治療にはニトログリセリンの舌下投与またはスプレー噴射が用いられる。抗血小板薬(アスピリン)は狭心症の再発予防のための長期的な内服薬として用いるが、発作時の即効的な治療薬としては使用しない。
ポイント
  • 狭心症では心筋壊死がないため心エコーでの壁運動は正常である。壁運動異常(無動・運動低下)があれば心筋梗塞を疑う。
  • 狭心症の発作時治療はニトログリセリン(即効性)、予防治療は抗血小板薬・β遮断薬・カルシウム拮抗薬(持続的内服)である。発作時と予防を混同しないこと。
  • 異型狭心症(冠攣縮性狭心症)は夜間〜早朝の安静時に発症し、大動脈解離の病態(内膜亀裂からの血液流入)とは全く異なる。
  • 重要用語: 心エコー, 壁運動, ニトログリセリン, 抗血小板薬, 異型狭心症 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第26回(2018) 問題67|狭心症について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第26回(2018) 問題67|狭心症について正しいのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手