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理由で解く 臨床医学各論

Q0932 循環器疾患

出典:あマ指 第24回(2016) 問題69
問題
生活習慣と最も関連が深いのはどれか。
選択肢
1 肥大型心筋症
2 僧帽弁閉鎖不全症
3 心室中隔欠損症
4 急性心筋梗塞
解答
正解4(急性心筋梗塞)
解説
✗ 1. 誤り
肥大型心筋症
肥大型心筋症は心筋のサルコメア蛋白をコードする遺伝子の変異による遺伝性疾患(常染色体優性遺伝が多い)である。心室中隔の非対称性肥厚を特徴とし、生活習慣とは直接的な関連は薄い。
✗ 2. 誤り
僧帽弁閉鎖不全症
僧帽弁閉鎖不全症はリウマチ熱の後遺症、腱索断裂、感染性心内膜炎、弁の粘液腫様変性などが原因で生じる弁膜症である。生活習慣が直接の発症原因となるものではなく、弁構造自体の器質的異常が本態である。
✗ 3. 誤り
心室中隔欠損症
心室中隔欠損症は左右の心室を隔てる心室中隔に欠損孔がある先天性心疾患であり、先天性心疾患のなかで最も頻度が高い。胎生期の心室中隔形成過程の異常によるものであり、生活習慣とは関連しない。
✓ 4. 正しい
急性心筋梗塞
急性心筋梗塞は冠動脈内の脂質性プラークの破裂と血栓形成による冠血流途絶が原因であり、その基盤となる動脈硬化の進行には生活習慣が大きく関与する。危険因子として高血圧、高脂血症(高LDL・低HDL)、糖尿病、肥満、喫煙、ストレス、運動不足、アルコール多飲などが挙げられ、いずれも生活習慣と密接に関連している。
ポイント
  • 循環器疾患のうち、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)は動脈硬化を基盤とし、生活習慣病としての側面が最も強い。先天性心疾患や遺伝性心筋症、リウマチ性弁膜症と区別する。
  • 動脈硬化の予防には禁煙、適正体重の維持、食事管理(動物性脂肪を控え魚肉・大豆を摂る)、適度な運動が重要。
  • 重要用語: 急性心筋梗塞, 動脈硬化, 生活習慣病, 冠動脈疾患の危険因子 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患名 主な原因 生活習慣との関連
急性心筋梗塞 動脈硬化・血栓形成 極めて深い
肥大型心筋症 遺伝子変異 ほぼなし
僧帽弁閉鎖不全症 リウマチ熱・腱索断裂 薄い
心室中隔欠損症 胎生期の発生異常 なし
解説画像
あマ指 第24回(2016) 問題69|生活習慣と最も関連が深いのはどれか。 解説図
あマ指 第24回(2016) 問題69|生活習慣と最も関連が深いのはどれか。
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