学習トップ理由で解く 臨床医学各論第9章 ▸ A. 心臓疾患 / Q0894

理由で解く 臨床医学各論

Q0894 循環器疾患

出典:鍼灸 第4回(1996) 問題70
問題
心電図では診断できない病態はどれか。
選択肢
1 心房細動
2 心臓弁膜症
3 期外収縮
4 狭心症
解答
正解2(心臓弁膜症)
解説
✗ 1.
心房細動
✗ 正しい。心房細動は心電図でP波の消失、f波(細動波)の出現、R-R間隔の不整という特徴的な所見として描出され、心電図のみで確定診断が可能である。
✓ 2. 誤り
心臓弁膜症
心臓弁膜症は弁の形態異常(狭窄や閉鎖不全)であり、心電図だけでは確定診断できない。心電図では二次的な心房・心室の負荷所見(左房拡大、左室肥大など)がみられることはあるが、弁膜症そのものの診断には心エコー検査(超音波検査)が最も有用であり、弁の形態異常や逆流・狭窄を直接評価できる。
✗ 3.
期外収縮
✗ 正しい。期外収縮は心電図で正常心拍より早期に出現する異常波形として明瞭に描出され、心電図のみで診断可能である。上室性期外収縮と心室性期外収縮の鑑別も心電図のQRS波形により可能である。
✗ 4.
狭心症
✗ 正しい。狭心症は心電図で発作時の心内膜下虚血ではST低下を認め、冠攣縮性の発作時ではST上昇を認める。運動負荷心電図によりST低下出現の有無を確認することで狭心症の診断が可能である。安静時心電図では異常がなくても、発作時や負荷時の心電図が診断に有用である。
ポイント
  • 心臓弁膜症の確定診断には心エコー検査が必須であり、心電図では二次的変化しか分からない。
  • 心房細動は心電図でP波消失・f波・R-R間隔不整として特徴的に診断できる。
  • 期外収縮は心電図で早期出現する異常波形として直接診断可能である。
  • 狭心症は発作時・負荷時の心電図でST変化として診断できる。
  • 重要用語: 心臓弁膜症, 心エコー検査, 心電図, 心房細動, ST変化 を正確に理解しておくこと。
比較表
病態 心電図所見 確定診断法
心房細動 P波消失、f波、R-R不整 心電図
期外収縮 早期異常波形 心電図
狭心症 ST低下/上昇(発作時・負荷時) 心電図、冠動脈造影
心臓弁膜症 二次的負荷所見のみ 心エコー検査
解説画像
鍼灸 第4回(1996) 問題70|心電図では診断できない病態はどれか。 解説図
鍼灸 第4回(1996) 問題70|心電図では診断できない病態はどれか。
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