学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ I. その他の整形外科疾患 / Q0883

理由で解く 臨床医学各論

Q0883 整形外科疾患

出典:鍼灸 第7回(1999) 問題79
問題
胸郭出口症候群の診断に有用なテストはどれか。
選択肢
1 パトリックテスト
2 ライトテスト
3 ヤーガソンテスト
4 ブラガードテスト
解答
正解2(ライトテスト)
解説
✗ 1. 誤り
パトリックテスト
パトリックテスト(FABER test)は股関節疾患や仙腸関節障害の診断に用いる検査法である。 仰臥位で一側の足を対側の膝上に置き、股関節を屈曲・外転・外旋させて疼痛の有無を確認する。胸郭出口症候群とは無関係である。 FABERとは屈曲(Flexion)・外転(Abduction)・外旋(External Rotation)の頭文字である。
✓ 2. 正しい
ライトテスト
ライトテスト(過外転テスト)は胸郭出口症候群の診断に有用なテストである。 上肢を90度以上外転・外旋させた状態で橈骨動脈の拍動消失や上肢のしびれ・脱力などの症状再現を確認する。 胸郭出口症候群の誘発テストとしてはアドソンテスト・モーリーテスト・ルーステスト(3分間挙上負荷試験)なども用いられる。
✗ 3. 誤り
ヤーガソンテスト
ヤーガソンテストは上腕二頭筋長頭腱の炎症や不安定性の診断に用いる検査法である。 肘関節90度屈曲位で前腕回外に対する抵抗で結節間溝に疼痛が誘発されるかを確認する。 肩関節疾患の検査であり、胸郭出口症候群の診断には用いない。
✗ 4. 誤り
ブラガードテスト
ブラガードテストはラセーグテスト陽性時にさらに足関節を背屈させ、坐骨神経痛の確認を行うテストである。 腰椎椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛の診断に用いられ、胸郭出口症候群とは関係がない。 ラセーグテストの感度をさらに高める増強テストとして位置づけられる。
ポイント
  • ライトテスト(過外転テスト)は胸郭出口症候群の代表的な誘発テストであり、上肢の外転・外旋位で症状が再現される。
  • 胸郭出口症候群の誘発テストは複数あり、ライトテスト・アドソンテスト・モーリーテスト・ルーステストをセットで覚える。
  • 各テストの対象疾患を正確に対応させる: パトリック→股関節、ヤーガソン→上腕二頭筋長頭腱、ブラガード→坐骨神経痛。
  • 重要用語: 胸郭出口症候群, ライトテスト, 過外転テスト, アドソンテスト を正確に理解しておくこと。
比較表
テスト名 対象疾患 手技の概要
ライトテスト(過外転テスト) 胸郭出口症候群 上肢90度以上外転・外旋位で橈骨動脈拍動消失を確認
アドソンテスト 胸郭出口症候群 頸部を患側に回旋・伸展+深吸気で橈骨動脈拍動消失を確認
パトリックテスト 股関節疾患・仙腸関節障害 股関節屈曲・外転・外旋位で疼痛を確認
ヤーガソンテスト 上腕二頭筋長頭腱炎 肘90度屈曲位で回外抵抗により疼痛を確認
ブラガードテスト 坐骨神経痛 ラセーグテスト陽性時に足関節背屈を追加
解説画像
鍼灸 第7回(1999) 問題79|胸郭出口症候群の診断に有用なテストはどれか。 解説図
鍼灸 第7回(1999) 問題79|胸郭出口症候群の診断に有用なテストはどれか。
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