学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ I. その他の整形外科疾患 / Q0882

理由で解く 臨床医学各論

Q0882 整形外科疾患

出典:鍼灸 第34回(2026) 問題61
問題
手根管症候群の原因とならないのはどれか。
選択肢
1 肥満
2 妊娠
3 貧血
4 人工透析
解答
正解3(貧血)
解説
✗ 1.
肥満
✗ 正しい。肥満は手根管症候群の原因となる。 脂肪組織の増加により手根管内の圧力が上昇し、正中神経が圧迫される。BMIの上昇は手根管症候群のリスク因子として確立されている。
✗ 2.
妊娠
✗ 正しい。妊娠は手根管症候群の原因となる。 妊娠に伴う体液貯留・浮腫により手根管内圧が上昇し、正中神経が圧迫される。妊娠後期に多くみられ、分娩後に自然軽快することが多い。
✓ 3. 誤り
貧血
貧血は手根管症候群の原因とはならない。 貧血は赤血球やヘモグロビンの減少による酸素運搬能の低下であり、手根管内圧の上昇を引き起こす機序がない。手根管症候群の原因は手根管内の圧迫による正中神経障害であり、貧血はこの病態に関与しない。
✗ 4.
人工透析
✗ 正しい。人工透析(長期透析)は手根管症候群の原因となる。 長期透析患者ではβ2ミクログロブリンが蓄積し、透析アミロイドーシスとして手根管周囲にアミロイドが沈着して正中神経を圧迫する。透析歴10年以上の患者に多い。
ポイント
  • 手根管症候群の原因は妊娠・肥満・長期透析・甲状腺機能低下症・関節リウマチ・手の過度の使用などであり、いずれも手根管内圧上昇に関与する
  • 貧血は手根管内圧上昇と無関係であり、手根管症候群の原因とはならない
  • 長期透析ではβ2ミクログロブリンの沈着(透析アミロイドーシス)が原因であり、透析歴10年以上の患者に多い
  • 重要用語: 正中神経圧迫, 手根管内圧上昇, 透析アミロイドーシス を正確に理解しておくこと。
比較表
原因 発症機序 備考
妊娠 体液貯留・浮腫による手根管内圧上昇 妊娠後期に多い、分娩後に軽快
肥満 脂肪組織増加による手根管内圧上昇 BMI上昇がリスク因子
長期透析 β2ミクログロブリン沈着(透析アミロイドーシス) 透析歴10年以上に多い
甲状腺機能低下症 粘液水腫による手根管内組織の腫脹 ホルモン補充で改善
関節リウマチ 滑膜炎・腱鞘炎による手根管内圧上昇 手の過度の使用も原因
解説画像
鍼灸 第34回(2026) 問題61|手根管症候群の原因とならないのはどれか。 解説図
鍼灸 第34回(2026) 問題61|手根管症候群の原因とならないのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手