学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ I. その他の整形外科疾患 / Q0880

理由で解く 臨床医学各論

Q0880 整形外科疾患

出典:鍼灸 第24回(2016) 問題63
問題
徒手検査と疾患の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 トムゼンテスト ― 頸肩腕症候群
2 ライトテスト ― 肘部管症候群
3 ファレンテスト ― 手根管症候群
4 ヤーガソンテスト ― 腱板損傷
解答
正解3(ファレンテスト――――手根管症候群)
解説
✗ 1. 誤り
トムゼンテスト ― 頸肩腕症候群
トムゼン(トムセン)テストは上腕骨外側上顆炎(テニス肘)の検査法であり、頸肩腕症候群の検査ではない。 手関節背屈に抵抗を加えて外側上顆部の疼痛を誘発する検査であり、前腕伸筋群起始部の炎症を評価する。頸肩腕症候群は特定の徒手検査法が確立されていない症候群である。
✗ 2. 誤り
ライトテスト ― 肘部管症候群
ライトテスト(Wright test)は胸郭出口症候群(過外転症候群)の検査法であり、肘部管症候群の検査ではない。 上肢を外転90度・外旋位にして橈骨動脈の拍動減弱を確認する。肘部管症候群にはティネル徴候(肘部管部叩打)やフロマン徴候を用いる。
✓ 3. 正しい
ファレンテスト ― 手根管症候群
ファレンテスト(Phalen test)は手根管症候群の代表的な検査法である。 手関節を最大掌屈位に保持し、30〜60秒以内に正中神経領域(母指〜環指橈側)のしびれや痛みが増強すれば陽性とする。手根管内圧が上昇して正中神経が圧迫されることで症状が再現される。ティネル徴候(手根管上の叩打で末梢にしびれが放散)とともに手根管症候群の診断に有用な検査である。
✗ 4. 誤り
ヤーガソンテスト ― 腱板損傷
ヤーガソンテスト(Yergason test)は上腕二頭筋長頭腱炎の検査法であり、腱板損傷の検査ではない。 肘関節屈曲位で前腕回外に抵抗を加え、結節間溝部の疼痛を誘発する。腱板損傷にはドロップアームテストやペインフルアークサインなどを用いる。
ポイント
  • ファレンテストは手関節を最大掌屈位に保持し正中神経の圧迫症状の誘発を確認する手根管症候群の検査である
  • トムゼンテスト=外側上顆炎、ライトテスト=胸郭出口症候群、ヤーガソンテスト=長頭腱炎が正しい対応である
  • 徒手検査と疾患の組合せ問題は頻出であり、検査手技の内容と合わせて疾患名を結びつけて記憶する
  • 重要用語: ファレンテスト, 手根管症候群, トムゼンテスト, ライトテスト, ヤーガソンテスト を正確に理解しておくこと。
比較表
徒手検査 正しい対象疾患 選択肢の誤った組合せ
トムゼンテスト 上腕骨外側上顆炎(テニス肘) 頸肩腕症候群
ライトテスト 胸郭出口症候群(過外転症候群) 肘部管症候群
ファレンテスト 手根管症候群 ―(正しい組合せ)
ヤーガソンテスト 上腕二頭筋長頭腱炎 腱板損傷
解説画像
鍼灸 第24回(2016) 問題63|徒手検査と疾患の組合せで正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第24回(2016) 問題63|徒手検査と疾患の組合せで正しいのはどれか。
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