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理由で解く 臨床医学各論

Q0849 整形外科疾患

出典:鍼灸 第25回(2017) 問題55
問題
脛骨跳躍型疲労骨折の好発部位で正しいのはどれか。
選択肢
1 脛骨骨端部
2 脛骨上 1/3
3 脛骨中 1/3
4 脛骨下 1/3
解答
正解3(脛骨中 1/3)
解説
✗ 1. 誤り
脛骨骨端部
脛骨骨端部は跳躍型疲労骨折の好発部位ではない。 骨端部は関節面に近い部位であり、疲労骨折よりも成長期では骨端線損傷(サルター・ハリス分類)が問題となる。骨端部は海綿骨が豊富で衝撃吸収性が高い。
✗ 2. 誤り
脛骨上 1/3
脛骨上1/3は疾走型疲労骨折の好発部位の一つであるが、跳躍型の好発部位ではない。 疾走型は走行動作の反復で生じ、上1/3または下1/3に好発する。ランニングを主体とするスポーツ選手に多くみられる。
✓ 3. 正しい
脛骨中 1/3
脛骨跳躍型疲労骨折はジャンプ動作の反復により脛骨中1/3(脛骨骨幹部中央付近)に生じる疲労骨折である。 疲労骨折とは骨の同一部位に通常では骨折を起こさない程度の軽度の外力が繰り返し加わり生じる骨折であり、跳躍型はバレーボールやバスケットボールなどのジャンプ競技の選手に好発する。跳躍型は疾走型に比べて難治性で治癒に時間がかかることが知られており、骨折線が前方皮質に横走するのが特徴である。
✗ 4. 誤り
脛骨下 1/3
脛骨下1/3は疾走型疲労骨折の好発部位の一つであるが、跳躍型の好発部位ではない。 疾走型はランナーに多く、斜骨折線を呈し比較的予後良好である。安静と走行量の調整で治癒することが多い。
ポイント
  • 脛骨跳躍型疲労骨折は脛骨中1/3に好発し、ジャンプ動作の反復で生じる難治性の疲労骨折である
  • 疾走型は脛骨上1/3・下1/3に好発し走行の反復で生じ、比較的予後良好である
  • 跳躍型は前方皮質に横骨折線を呈し、遷延治癒・偽関節のリスクがある
  • 重要用語: 跳躍型疲労骨折, 脛骨中1/3, 疾走型疲労骨折 を正確に理解しておくこと。
比較表
脛骨疲労骨折の型 好発部位 原因動作 骨折線の特徴 予後
跳躍型 脛骨中1/3 ジャンプの反復 前方皮質の横骨折線 難治性
疾走型 脛骨上1/3・下1/3 走行の反復 斜骨折線 比較的良好
解説画像
鍼灸 第25回(2017) 問題55|脛骨跳躍型疲労骨折の好発部位で正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第25回(2017) 問題55|脛骨跳躍型疲労骨折の好発部位で正しいのはどれか。
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