学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ H. 外傷 / Q0847

理由で解く 臨床医学各論

Q0847 整形外科疾患

出典:あマ指 第24回(2016) 問題65
問題
スポーツ外傷はどれか。
選択肢
1 野球肩
2 上腕骨投球骨折
3 テニス肘
4 シンスプリント
解答
正解2(上腕骨投球骨折)
解説
✗ 1. 誤り
野球肩
野球肩は繰り返す投球動作による使い過ぎのために肩関節周囲の組織に生じた慢性的な障害(スポーツ障害)である。 一回の急性外力によるものではなく、腱板炎・関節包炎・関節唇損傷・上腕骨骨端線離開など多彩な病態を含む。発育期の投球障害を「リトルリーガー肩」とも呼ぶ。
✓ 2. 正しい
上腕骨投球骨折
上腕骨投球骨折は投球動作中に上腕骨に急激な回旋力が加わり骨折が生じるスポーツ外傷である。 スポーツ外傷とは急に大きな力が骨・関節・靭帯・筋肉に作用して骨折・脱臼・筋や腱の断裂を生じるものであり、一回の外力による急性の傷害を指す。投球骨折は一回の投球動作で突然発生するため、スポーツ外傷に分類される。上腕骨骨幹部の螺旋骨折として発生する。
✗ 3. 誤り
テニス肘
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)は手関節伸展動作の反復による慢性的な障害(スポーツ障害)である。 バックストロークの反復などで短橈側手根伸筋の起始部に微小断裂が蓄積し、上腕骨外側上顆に炎症を生じる。中年以降のテニス愛好家に多い。
✗ 4. 誤り
シンスプリント
シンスプリントは走行動作の反復による脛骨過労性骨膜炎であり、スポーツ障害に分類される。 繰り返しの走行により脛骨内側下1/3に疼痛を生じる慢性的な障害であり、陸上の長距離選手に好発する。
ポイント
  • スポーツ外傷は一回の急性外力による傷害(骨折・脱臼・断裂等)、スポーツ障害は反復する動作による慢性的障害(野球肩・テニス肘等)である
  • 上腕骨投球骨折は投球中の一回の外力で突然生じるためスポーツ外傷に分類される
  • 野球肩・テニス肘・シンスプリントはいずれも使い過ぎ(オーバーユース)によるスポーツ障害である
  • 重要用語: スポーツ外傷, スポーツ障害, オーバーユース を正確に理解しておくこと。
比較表
分類 定義 具体例
スポーツ外傷 一回の急性外力による傷害 骨折・脱臼・靭帯断裂・肉離れ・投球骨折
スポーツ障害 反復する動作による慢性的障害 野球肩・テニス肘・ジャンパー膝・シンスプリント・疲労骨折
解説画像
あマ指 第24回(2016) 問題65|スポーツ外傷はどれか。 解説図
あマ指 第24回(2016) 問題65|スポーツ外傷はどれか。
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