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理由で解く 臨床医学各論

Q0749 整形外科疾患

出典:鍼灸 第8回(2000) 問題80
問題
第4-5腰椎椎間板ヘルニアについて正しいのはどれか。
選択肢
1 ラセーグテスト陰性
2 膝蓋腱反射正常
3 下腿後面部の感覚鈍麻
4 大腿四頭筋萎縮
解答
正解2(膝蓋腱反射正常)
解説
✗ 1. 誤り
ラセーグテスト陰性
L4/5椎間板ヘルニアではL5神経根が圧迫され、坐骨神経(L4〜S3)が刺激されることでラセーグテスト(SLRテスト)は陽性となる。L4/5ヘルニアでは高頻度に陽性を示すため、「陰性」という記述は誤りである。
✓ 2. 正しい
膝蓋腱反射正常
L4/5椎間板ヘルニアではL5神経根が障害される。膝蓋腱反射の反射中枢はL2-4(特にL3-4)支配であるため、L5神経根障害では膝蓋腱反射は正常に保たれる。L5障害では腱反射に変化がないことが特徴的所見である。
✗ 3. 誤り
下腿後面部の感覚鈍麻
下腿後面の感覚はS1神経根支配であり、L5神経根障害では下腿外側〜足背(第1趾と第2趾の間)の感覚が障害される。L5皮膚分節は下腿外側・足背・母趾であり、下腿後面(S1領域)の感覚鈍麻は生じない。
✗ 4. 誤り
大腿四頭筋萎縮
大腿四頭筋はL2-4神経根支配(特にL3-4)であり、L5神経根障害では萎縮しない。L5障害では前脛骨筋や長母趾伸筋の萎縮がみられる。大腿四頭筋萎縮はL3-4間のヘルニアで出現する。
ポイント
  • L4/5ヘルニア(L5神経根障害)では膝蓋腱反射(L2-4支配)もアキレス腱反射(S1支配)も正常で、腱反射に変化がない
  • L5障害の感覚障害領域は下腿外側〜足背であり、下腿後面(S1領域)ではない
  • L5障害の筋力低下は前脛骨筋・長母趾伸筋(背屈力低下)であり、大腿四頭筋(L2-4支配)ではない
  • 重要用語: L5神経根障害と腱反射正常の関係 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第8回(2000) 問題80|第4-5腰椎椎間板ヘルニアについて正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第8回(2000) 問題80|第4-5腰椎椎間板ヘルニアについて正しいのはどれか。
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