学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ F. 脊椎疾患 / Q0738

理由で解く 臨床医学各論

Q0738 整形外科疾患

出典:あマ指 第12回(2004) 問題91
問題
変形性脊椎症で最も適切なのはどれか。
選択肢
1 エックス線所見と臨床症状とは一致する。
2 閉経後の女性に多い。
3 長期間コルセットを装着させる。
4 体操で筋力強化を図る。
解答
正解4(体操で筋力強化を図る。)
解説
✗ 1. 誤り
エックス線所見と臨床症状とは一致する。
変形性脊椎症ではエックス線上に椎間板の変性・骨棘形成・椎間腔狭小化などの変化がみられても無症状のことが多い。加齢に伴うX線変化はほぼ全員に認められるが、臨床症状の有無や程度とは必ずしも一致しない点が特徴的である。
✗ 2. 誤り
閉経後の女性に多い。
閉経後の女性に多いのは骨粗鬆症であり、変形性脊椎症とは異なる疾患である。変形性脊椎症は加齢に伴う椎間板の退行変性が原因であり、男女ともにみられる。骨粗鬆症との混同に注意が必要である。
✗ 3. 誤り
長期間コルセットを装着させる。
コルセットの長期装着は体幹筋(腹筋・背筋)の筋力低下や筋萎縮を招くため、急性期の疼痛管理以外では推奨されない。装着依存が筋力低下の悪循環を引き起こし、かえって症状を悪化させる可能性がある。
✓ 4. 正しい
体操で筋力強化を図る。
変形性脊椎症の治療では体操による体幹筋力強化が最も重要である。腹筋や背筋を強化することで脊柱の安定性が向上し、疼痛の軽減や予防につながる。適度な運動療法は脊椎への負担軽減に有効であり、長期的な治療の中心となる。
ポイント
  • 変形性脊椎症の治療では体操による体幹筋力強化が最も適切であり、コルセットの長期装着は筋力低下を招くため避ける
  • X線所見と臨床症状は必ずしも一致しないことが本疾患の大きな特徴である
  • 閉経後女性に多いのは骨粗鬆症であり、変形性脊椎症とは異なる疾患である点に注意する
  • 重要用語: 変形性脊椎症における体操の重要性とX線所見の不一致 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 変形性脊椎症 骨粗鬆症
原因 椎間板の退行変性 エストロゲン低下・加齢
性差 男女差なし 閉経後女性に好発
X線所見と症状 一致しないことが多い 骨密度低下と骨折が対応
治療の中心 体操による筋力強化 薬物療法(骨吸収抑制剤等)
解説画像
あマ指 第12回(2004) 問題91|変形性脊椎症で最も適切なのはどれか。 解説図
あマ指 第12回(2004) 問題91|変形性脊椎症で最も適切なのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手