学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ E. 形態異常 / Q0715

理由で解く 臨床医学各論

Q0715 整形外科疾患

出典:鍼灸 第10回(2002) 問題81
問題
二次性変形性関節症の原因とならないのはどれか。
選択肢
1 ペルテス病
2 先天性股関節脱臼
3 重症筋無力症
4 血友病
解答
正解3(重症筋無力症)
解説
✗ 1.
ペルテス病
✗ 正しい。ペルテス病は4〜8歳の男児に好発する大腿骨頭の虚血性壊死であり、骨頭の壊死・修復過程で扁平化が生じ関節面の適合性が損なわれる。荷重分散が不均等となり将来的に二次性変形性股関節症の原因となる。この記述は正しく、原因となる。
✗ 2.
先天性股関節脱臼
✗ 正しい。先天性股関節脱臼では臼蓋形成不全や骨頭の逸脱により関節適合不良が生じる。治療後も軽度の臼蓋形成不全が残存することがあり、成人期以降に二次性変形性股関節症を発症する主要原因である。日本の変形性股関節症の約80%がこれに続発する。この記述は正しく、原因となる。
✓ 3. 誤り
重症筋無力症
重症筋無力症は神経筋接合部のアセチルコリン受容体に対する自己抗体により筋力低下・易疲労性を呈する自己免疫疾患である。関節構造や関節軟骨には直接影響を及ぼさないため、二次性変形性関節症の原因とはならない。
✗ 4.
血友病
✗ 正しい。血友病は凝固因子(第VIII因子または第IX因子)欠乏による出血性疾患であり、関節内出血(血関節症)を繰り返すことで関節軟骨の破壊・滑膜炎症・線維化が進行し、二次性変形性関節症の重要な原因となる。この記述は正しく、原因となる。
ポイント
  • 二次性変形性関節症の原因は「関節構造の異常」や「軟骨破壊」を引き起こす疾患であり、神経筋疾患は該当しない
  • ペルテス病(骨頭壊死→扁平化)、先天性股関節脱臼(臼蓋形成不全)、血友病(反復する関節内出血)はいずれも原因となる
  • その他の原因として関節リウマチ、化膿性関節炎、外傷後の関節面不整なども二次性の原因となる
  • 重要用語: 二次性変形性関節症, 関節適合不良, 血関節症, 重症筋無力症 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 二次性変形性関節症の原因 機序
ペルテス病 骨頭扁平化→関節面不適合
先天性股関節脱臼 臼蓋形成不全→荷重不均等
血友病 関節内出血→軟骨破壊
関節リウマチ 滑膜炎→軟骨・骨破壊
重症筋無力症 × 関節構造に影響なし
解説画像
鍼灸 第10回(2002) 問題81|二次性変形性関節症の原因とならないのはどれか。 解説図
鍼灸 第10回(2002) 問題81|二次性変形性関節症の原因とならないのはどれか。
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