学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ C. 骨代謝性疾患・骨腫瘍 / Q0688

理由で解く 臨床医学各論

Q0688 整形外科疾患

出典:あマ指 第30回(2022) 問題49
問題
骨腫瘍と好発年齢の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 骨巨細胞腫 ― 1歳未満
2 骨肉腫 ― 10歳代
3 ユーイング肉腫 ― 50歳代
4 孤立性骨囊腫 ― 70歳代
解答
正解2(骨肉腫 ------10 歳代)
解説
✗ 1. 誤り
骨巨細胞腫 ― 1歳未満
骨巨細胞腫は20〜40歳代の成人に好発する骨腫瘍であり、1歳未満ではない。長管骨の骨端部に好発し、巨細胞を多数含む特徴的な組織像を示す。潜在的悪性腫瘍(良性だが局所再発率が高い)に分類され、掻爬術後の再発に注意が必要である。
✓ 2. 正しい
骨肉腫 ― 10歳代
骨肉腫は10歳代(特に15〜19歳)に好発する原発性悪性骨腫瘍である。成長期に骨形成が活発な長管骨の骨幹端部(大腿骨遠位端・脛骨近位端)に発生し、男女比は約3:2で男性にやや多い。原発性悪性骨腫瘍の中で最も頻度が高い腫瘍である。
✗ 3. 誤り
ユーイング肉腫 ― 50歳代
ユーイング(Ewing)肉腫は5〜15歳の小児・若年者に好発する悪性骨腫瘍であり、50歳代ではない。長管骨の骨幹部に発生し、X線で玉ねぎの皮様(onion peel)の層状骨膜反応が特徴的である。発熱を伴うことがあり骨髄炎との鑑別が重要となる。
✗ 4. 誤り
孤立性骨囊腫 ― 70歳代
孤立性骨嚢腫(単純性骨嚢腫)は小児・若年者(5〜15歳頃)に好発する良性の腫瘍類似疾患であり、70歳代ではない。上腕骨近位端や大腿骨近位端に多く、無症状で経過し病的骨折によって発見されることが多い。
ポイント
  • 骨肉腫=10歳代、Ewing肉腫=5〜15歳、骨巨細胞腫=20〜40歳代、孤立性骨嚢腫=5〜15歳と各腫瘍の好発年齢を整理する
  • 好発部位も腫瘍ごとに異なる:骨幹端=骨肉腫、骨幹部=Ewing肉腫、骨端部=骨巨細胞腫
  • 骨肉腫は原発性悪性骨腫瘍の中で最も頻度が高く、骨軟骨腫は最多良性骨腫瘍である
  • 重要用語: 骨腫瘍の好発年齢と好発部位の対応 を正確に理解しておくこと。
比較表
骨腫瘍 好発年齢 好発部位 特徴的所見
骨肉腫 10歳代 骨幹端(膝周囲) sunburst像・ALP上昇
Ewing肉腫 5〜15歳 骨幹部 玉ねぎの皮様骨膜反応
骨巨細胞腫 20〜40歳代 骨端部 soap bubble像
孤立性骨嚢腫 5〜15歳 上腕骨・大腿骨近位 病的骨折で発見
骨軟骨腫 10〜20歳代 膝周囲の骨幹端 最多良性骨腫瘍
解説画像
あマ指 第30回(2022) 問題49|骨腫瘍と好発年齢の組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第30回(2022) 問題49|骨腫瘍と好発年齢の組合せで正しいのはどれか。
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