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理由で解く 臨床医学各論

Q0663 整形外科疾患

出典:鍼灸 第24回(2016) 問題61
問題
変形性関節症のエックス線所見でないのはどれか。
選択肢
1 関節裂隙の狭小化
2 骨棘の形成
3 骨嚢胞の形成
4 骨萎縮
解答
正解4(骨萎縮)
解説
✗ 1.
関節裂隙の狭小化
✗ 正しい。関節裂隙の狭小化は関節軟骨の磨耗・菲薄化を反映した変形性関節症の最も代表的なX線所見である。正常では関節軟骨により一定の間隙が保たれているが、軟骨のすり減りにより関節裂隙が狭くなる。進行すると骨と骨が直接接触するようになる。
✗ 2.
骨棘の形成
✗ 正しい。骨棘(骨棘形成、osteophyte)は関節辺縁部の骨増殖であり、変形性関節症の最も特徴的なX線所見の一つである。軟骨破壊に対する代償的な骨増殖反応として生じ、関節辺縁に棘状の骨突出が認められる。
✗ 3.
骨嚢胞の形成
✗ 正しい。骨嚢胞(軟骨下嚢胞、subchondral cyst)は軟骨下骨の変性により生じ、変形性関節症のX線所見の一つである。軟骨破壊部から滑液が骨内に流入して嚢胞を形成する。関節面直下に透亮像として認められる。
✓ 4. 誤り
骨萎縮
骨萎縮(傍関節性骨粗鬆症)は関節リウマチの初期X線所見であり、変形性関節症では通常みられない。変形性関節症では逆に軟骨下骨硬化(骨硬化像)がみられる。これは骨萎縮との重要な鑑別点である。
ポイント
  • 変形性関節症のX線4大所見は、①関節裂隙狭小化、②骨棘形成、③軟骨下骨硬化、④骨嚢胞形成である
  • 骨萎縮は関節リウマチに特徴的で、変形性関節症では骨硬化がみられる点で鑑別できる
  • 変形性関節症は退行性変化による骨増殖反応が特徴、関節リウマチは炎症性変化による骨破壊が特徴
  • 重要用語: 関節裂隙狭小化, 骨棘形成, 骨嚢胞, 軟骨下骨硬化, 骨萎縮 を正確に理解しておくこと。
比較表
X線所見 変形性関節症 関節リウマチ
関節裂隙 狭小化 狭小化
骨棘 形成あり 形成なし
骨の変化 骨硬化 骨萎縮(骨粗鬆)
骨破壊 なし 骨びらん
解説画像
鍼灸 第24回(2016) 問題61|変形性関節症のエックス線所見でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第24回(2016) 問題61|変形性関節症のエックス線所見でないのはどれか。
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