学習トップ理由で解く 臨床医学各論第7章 ▸ A. 糖代謝異常 / Q0558

理由で解く 臨床医学各論

Q0558 代謝・栄養疾患

出典:あマ指 第31回(2023) 問題79
問題
「60歳の男性。最近過食するようになり、倦怠感、多飲、多尿を認める。空腹時血糖 134mg/dL、HbA1c 6.7%。」最初に行うべき対応で最も適切なのはどれか。
選択肢
1 インスリン注射
2 経口糖尿病薬の投与
3 生活習慣の改善指導
4 経過観察
解答
正解3(生活習慣の改善指導)
解説
✗ 1. 誤り
インスリン注射
インスリン注射は1型糖尿病でインスリン分泌が絶対的に欠乏している場合や、2型糖尿病でも経口薬で血糖コントロールが不十分な場合に適応となる。初期の2型糖尿病で最初から行う治療ではない。
✗ 2. 誤り
経口糖尿病薬の投与
経口糖尿病薬(スルホニル尿素薬、ビグアナイド薬など)は、食事療法・運動療法で2〜3か月間血糖コントロールが改善しない場合に段階的に導入される。まず生活習慣の改善が優先される。
✓ 3. 正しい
生活習慣の改善指導
空腹時血糖134mg/dLおよびHbA1c 6.7%はいずれも糖尿病型(空腹時血糖≧126mg/dL、HbA1c≧6.5%)に該当する。60歳男性で過食が認められるため2型糖尿病が強く疑われ、治療の第一歩は食事療法・運動療法を含む生活習慣の改善指導である。
✗ 4. 誤り
経過観察
すでに糖尿病型の診断基準を満たす検査値であり、何もせず経過をみるだけでは合併症が進行する危険がある。早期に介入して血糖コントロールを改善する必要がある。
ポイント
  • 2型糖尿病の治療は「食事療法・運動療法→経口薬→インスリン」の段階的アプローチが原則である。
  • 糖尿病型の診断基準: 空腹時血糖≧126mg/dL、75gOGTT 2時間値≧200mg/dL、随時血糖≧200mg/dL、HbA1c≧6.5%のいずれかを満たすこと。
  • 重要用語: 生活習慣改善、食事療法、運動療法、糖尿病型の診断基準 を正確に理解しておくこと。
比較表
治療段階 内容 適応
第1段階 食事療法・運動療法 すべての2型糖尿病(第一選択)
第2段階 経口血糖降下薬 生活習慣改善で不十分な場合
第3段階 インスリン注射 経口薬で不十分/1型糖尿病
解説画像
あマ指 第31回(2023) 問題79|「60歳の男性。最近過食するようになり、倦怠感、多飲、多尿を認める。空腹時血糖 134mg/dL、HbA1c 6.7%。」最初に行うべき対応で最も適切なのはどれか。 解説図
あマ指 第31回(2023) 問題79|「60歳の男性。最近過食するようになり、倦怠感、多飲、多尿を認める。空腹時血糖 134mg/dL、HbA1c 6.7%。」最初に行うべき対応で最も適切なのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手