学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ C. 副腎疾患 / Q0510

理由で解く 臨床医学各論

Q0510 内分泌疾患

出典:鍼灸 第20回(2012) 問題68
問題
原発性アルドステロン症で正しいのはどれか。
選択肢
1 低血圧
2 アルカローシス
3 高マグネシウム血症
4 血漿レニン活性高値
解答
正解2(アルカローシス)
解説
✗ 1. 誤り
低血圧
原発性アルドステロン症ではアルドステロン過剰によりNa・水の再吸収が亢進し、循環血液量が増加する。 その結果、高血圧をきたす。低血圧ではなく高血圧が正しい所見である。
✓ 2. 正しい
アルカローシス
アルドステロン過剰により腎遠位尿細管でのH⁺排泄が亢進し、体内から水素イオンが喪失する。 その結果、代謝性アルカローシスをきたす。 同時にK⁺排泄も亢進するため低カリウム血症も生じ、低K血症自体も細胞内からのH⁺移動によりアルカローシスを助長する。
✗ 3. 誤り
高マグネシウム血症
原発性アルドステロン症で問題となる電解質異常は低カリウム血症と高ナトリウム血症である。 高マグネシウム血症は特徴的な所見ではない。
✗ 4. 誤り
血漿レニン活性高値
原発性アルドステロン症ではアルドステロン過剰により循環血液量が増加するため、レニン-アンジオテンシン系はネガティブフィードバックにより抑制される。 血漿レニン活性は高値ではなく低値となり、これが二次性アルドステロン症との重要な鑑別点である。
ポイント
  • 原発性アルドステロン症の三大所見は「高血圧・低K血症・代謝性アルカローシス」の3つをセットで覚える
  • 血漿レニン活性低値は原発性と二次性の鑑別に最も重要な指標であり、原発性では低レニン、二次性では高レニンとなる
  • 低K血症によるアルカローシスの助長機序も理解しておくと解答に役立つ
  • 重要用語: 原発性アルドステロン症、代謝性アルカローシス、低レニン、低カリウム血症 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 原発性アルドステロン症 二次性アルドステロン症
原因 副腎腺腫・過形成 腎血管性高血圧など
アルドステロン 高値 高値
レニン活性 低値 高値
共通所見 高血圧・低K血症・代謝性アルカローシス 同左
解説画像
鍼灸 第20回(2012) 問題68|原発性アルドステロン症で正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第20回(2012) 問題68|原発性アルドステロン症で正しいのはどれか。
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