学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ C. 副腎疾患 / Q0493

理由で解く 臨床医学各論

Q0493 内分泌疾患

出典:鍼灸 第5回(1997) 問題83
問題
肥満をきたす内分泌疾患はどれか。
選択肢
1 バセドウ病
2 クッシング症候群
3 アジソン病
4 シーハン症候群
解答
正解2(クッシング症候群)
解説
✗ 1. 誤り
バセドウ病
バセドウ病は甲状腺機能亢進症であり、代謝亢進により食欲が増しても体重は減少する。肥満ではなく痩せを呈する。
✓ 2. 正しい
クッシング症候群
クッシング症候群はコルチゾール過剰により脂肪の再分布が生じ、中心性肥満を呈する。満月様顔貌(ムーンフェイス)、水牛様脂肪沈着(バッファローハンプ)が特徴で、四肢はむしろやせる。
✗ 3. 誤り
アジソン病
アジソン病は副腎皮質機能低下症であり、コルチゾール不足による食欲不振・体重減少を呈する。
✗ 4. 誤り
シーハン症候群
シーハン症候群は分娩時大量出血による下垂体前葉壊死で各種ホルモンが低下し、体重減少を呈する。
ポイント
  • 内分泌疾患で肥満をきたす代表はクッシング症候群(中心性肥満)と甲状腺機能低下症(全身性肥満)
  • クッシング症候群の中心性肥満は「体幹肥満+四肢やせ」という特徴的な体型分布を示す
  • 満月様顔貌・水牛様脂肪沈着・赤色皮膚線条はクッシング症候群の三大身体所見
  • 重要用語: クッシング症候群, 中心性肥満, 満月様顔貌, 水牛様脂肪沈着 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 体重変化 機序
クッシング症候群 中心性肥満 コルチゾール過剰→脂肪再分布
甲状腺機能低下症 全身性肥満 代謝低下→エネルギー消費減少
バセドウ病 体重減少 代謝亢進→エネルギー消費増大
アジソン病 体重減少 コルチゾール不足→食欲不振
シーハン症候群 体重減少 下垂体機能低下→各種ホルモン低下
解説画像
鍼灸 第5回(1997) 問題83|肥満をきたす内分泌疾患はどれか。 解説図
鍼灸 第5回(1997) 問題83|肥満をきたす内分泌疾患はどれか。
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