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理由で解く 臨床医学各論

Q0488 内分泌疾患

出典:鍼灸 第31回(2023) 問題64
問題
甲状腺機能低下症の症状で正しいのはどれか。
選択肢
1 頻脈
2 手指振戦
3 体重増加
4 発汗過多
解答
正解3(体重増加)
解説
✗ 1. 誤り
頻脈
頻脈は甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の症状である。 甲状腺機能低下症では代謝低下に伴い心拍数が減少し、徐脈となる。
✗ 2. 誤り
手指振戦
手指振戦は甲状腺機能亢進症の症状であり、甲状腺ホルモン過剰により交感神経活動が亢進して生じる。 甲状腺機能低下症ではみられない。
✓ 3. 正しい
体重増加
甲状腺機能低下症では甲状腺ホルモンの不足により基礎代謝が低下し、エネルギー消費が減少する。 食欲は減退しているにもかかわらず体重が増加する。 体重増加のほか、寒がり・便秘・浮腫(粘液水腫)・徐脈・皮膚乾燥・倦怠感が特徴的症状である。
✗ 4. 誤り
発汗過多
発汗過多は甲状腺機能亢進症の症状であり、基礎代謝亢進により産熱量が増加して発汗が増える。 甲状腺機能低下症では発汗減少・皮膚乾燥がみられる。
ポイント
  • 甲状腺機能低下症では代謝低下により体重増加・徐脈・便秘・寒がり・皮膚乾燥がみられる
  • 頻脈・手指振戦・発汗過多はいずれも甲状腺機能亢進症の症状であり、低下症とは正反対である
  • 橋本病(慢性甲状腺炎)が甲状腺機能低下症の代表的原因疾患であり、抗TPO抗体・抗Tg抗体が陽性となる
  • 治療はレボチロキシン(甲状腺ホルモン)の補充療法が行われる
  • 重要用語: 甲状腺機能低下症, 体重増加, 基礎代謝低下, 橋本病 を正確に理解しておくこと。
比較表
甲状腺機能低下症の主要症状 機序
体重増加 基礎代謝低下→エネルギー消費減少
徐脈 代謝低下→心拍数減少
便秘 腸管運動低下
寒がり 産熱量減少
皮膚乾燥・発汗減少 皮膚代謝低下
粘液水腫 ムコ多糖類の皮下蓄積
倦怠感・動作緩慢 全身代謝低下
解説画像
鍼灸 第31回(2023) 問題64|甲状腺機能低下症の症状で正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第31回(2023) 問題64|甲状腺機能低下症の症状で正しいのはどれか。
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