学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ B. 甲状腺疾患 / Q0473

理由で解く 臨床医学各論

Q0473 内分泌疾患

出典:あマ指 第16回(2008) 問題81
問題
クレチン症でみられるのはどれか。
選択肢
1 精神発達遅延
2 手指振戦
3 頻脈
4 多汗
解答
正解1(精神発達遅延)
解説
✓ 1. 正しい
精神発達遅延
クレチン症(クレチン病)は先天性の甲状腺機能低下症であり、甲状腺ホルモンの不足により精神発達遅延および身体発育遅延をきたす。 甲状腺ホルモンは胎児期から乳幼児期の脳の発達に不可欠であり、不足すると不可逆的な知的障害を生じる。 新生児マススクリーニングにより早期発見・早期治療が可能となり、予後が改善している。
✗ 2. 誤り
手指振戦
手指振戦は甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の症状である。 甲状腺ホルモン過剰による交感神経亢進で振戦が生じる。クレチン症は機能低下症であるため該当しない。
✗ 3. 誤り
頻脈
頻脈は甲状腺機能亢進症の代表的症状である。 クレチン症(機能低下症)では代謝低下により徐脈傾向となる。
✗ 4. 誤り
多汗
多汗は甲状腺機能亢進症の症状であり、代謝亢進・産熱量増加による。 クレチン症では皮膚は乾燥し、発汗は減少する。
ポイント
  • クレチン症は先天性甲状腺機能低下症であり、精神発達遅延・身体発育遅延が特徴である。手指振戦・頻脈・多汗はいずれも甲状腺機能亢進症の症状であり、機能低下症とは正反対である。早期のホルモン補充療法が重要。
  • 重要用語: クレチン症, 先天性甲状腺機能低下症, 新生児マススクリーニング を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 クレチン症(機能低下症) バセドウ病(機能亢進症)
発達 精神・身体発育遅延 影響少ない
脈拍 徐脈 頻脈
発汗 減少・皮膚乾燥 多汗
振戦 なし 手指振戦
スクリーニング 新生児マススクリーニング
解説画像
あマ指 第16回(2008) 問題81|クレチン症でみられるのはどれか。 解説図
あマ指 第16回(2008) 問題81|クレチン症でみられるのはどれか。
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