学習トップ理由で解く 臨床医学各論第5章 ▸ E. 結石症 / Q0431

理由で解く 臨床医学各論

Q0431 腎・泌尿器疾患

出典:あマ指 第1回(1993) 問題77
問題
尿路結石で正しいのはどれか。
選択肢
1 血尿、疼痛がある。
2 直ちに手術すべきである。
3 原因のほとんどが感染症である。
4 腎盂結石は自然排出しやすい。
解答
正解1(血尿、疼痛がある)
解説
✓ 1. 正しい
血尿、疼痛がある。
尿路結石の典型的症状は血尿と激しい疼痛(腎疝痛)である。結石が尿管内を移動する際に粘膜を損傷して血尿が生じ、尿管壁の攣縮により側腹部から下腹部にかけての激痛が突然出現する。疼痛は間欠的で、悪心・嘔吐を伴うことも多い。顕微鏡的血尿は約90%以上の症例でみられる。
✗ 2. 誤り
直ちに手術すべきである。
尿路結石の多くは保存的治療(十分な水分摂取、鎮痛薬投与、自然排石待機)で対応可能である。10mm未満の結石は自然排石が期待でき、それ以上の場合も体外衝撃波砕石術(ESWL)や経尿道的尿管砕石術(TUL)などの低侵襲治療が第一選択であり、直ちに手術が必要になるわけではない。
✗ 3. 誤り
原因のほとんどが感染症である。
尿路結石の原因のほとんどは代謝異常(高カルシウム尿症、高尿酸血症、高シュウ酸尿症など)であり、感染症は一部の結石(リン酸マグネシウムアンモニウム結石=ストルバイト結石)の原因に限られる。感染結石はウレアーゼ産生菌(Proteus属など)による尿素分解でアルカリ尿となり形成される。
✗ 4. 誤り
腎盂結石は自然排出しやすい。
腎盂結石は比較的大きいものが多く、尿管を通過しにくいため自然排出は困難である。サンゴ状結石になることもある。一方、尿管下部の10mm未満の小結石は自然排出が期待できる。
ポイント
  • 尿路結石の主症状は血尿と腎疝痛(激しい側腹部痛)であり、この2つの症状があれば尿路結石を強く疑う。
  • 治療は保存的治療が第一選択であり、ESWL・TULなどの低侵襲治療が発達している。直ちに手術が必要となるケースは稀である。
  • 重要用語: 尿路結石、血尿、腎疝痛、ESWL、TUL、保存的治療、ストルバイト結石 を正確に理解しておくこと。
比較表
治療法 適応 概要
保存的治療 10mm未満の尿管結石 水分摂取・鎮痛・自然排石待機
ESWL 20mm未満の腎結石 体外衝撃波で砕石
TUL 尿管結石全般 内視鏡下にレーザー等で砕石
PNL 20mm以上の腎結石 経皮的に腎盂内で砕石
解説画像
あマ指 第1回(1993) 問題77|尿路結石で正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第1回(1993) 問題77|尿路結石で正しいのはどれか。
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