学習トップ理由で解く 臨床医学各論第11章 ▸ J. 神経痛 / Q1217

理由で解く 臨床医学各論

Q1217 神経疾患

出典:あマ指 第1回(1993) 問題76
問題
めまいの原因で誤っているのはどれか。
選択肢
1 迷路の障害
2 前庭神経の障害
3 小脳疾患
4 三叉神経痛
解答
正解4(三叉神経痛)
解説
✗ 1.
迷路の障害
✗ 正しい。迷路(内耳)は平衡感覚を司る器官であり、その障害はめまいの代表的原因である。 良性発作性頭位めまい症やメニエール病などが末梢性めまいの代表疾患であり、正しい記述である。
✗ 2.
前庭神経の障害
✗ 正しい。前庭神経は平衡覚を伝える神経であり、前庭神経炎などの障害はめまいの原因となる。 前庭神経炎では急性の回転性めまいが数日間持続する。正しい記述である。
✗ 3.
小脳疾患
✗ 正しい。小脳は平衡機能の中枢であり、小脳出血や小脳梗塞などの小脳疾患は中枢性めまいの原因となる。 中枢性めまいは末梢性に比べて眼振の方向が一定でないことが多い。正しい記述である。
✓ 4. 誤り
三叉神経痛
三叉神経痛は顔面の激しい電撃様疼痛を主症状とする疾患であり、めまいの原因とはならない。 三叉神経は顔面の知覚と咀嚼筋の運動を支配する神経であり、平衡覚には関与しない。 めまいは前庭迷路系(末梢性)や脳幹・小脳(中枢性)の障害で生じるが、三叉神経系は関係しない。
ポイント
  • めまいの原因は末梢性(迷路・前庭神経の障害)と中枢性(脳幹・小脳の障害)に大別される。
  • 三叉神経は顔面の知覚神経であり平衡覚に関与しないため、三叉神経痛はめまいの原因とならない。
  • 末梢性めまいは回転性で一方向性の眼振を伴い、中枢性めまいは非回転性で方向不定の眼振を伴うことが多い。
  • 重要用語: めまい, 前庭系, 末梢性めまい, 中枢性めまい, 三叉神経痛 を正確に理解しておくこと。
比較表
分類 原因疾患 特徴
末梢性めまい 良性発作性頭位めまい症 頭位変換で誘発される回転性めまい
末梢性めまい メニエール病 回転性めまい+難聴+耳鳴
末梢性めまい 前庭神経炎 急性の持続性回転性めまい
中枢性めまい 小脳出血・梗塞 方向一定でない眼振、失調
めまいの原因でない 三叉神経痛 顔面の知覚神経であり平衡覚に無関係
解説画像
あマ指 第1回(1993) 問題76|めまいの原因で誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第1回(1993) 問題76|めまいの原因で誤っているのはどれか。
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