学習トップ理由で解く 臨床医学各論第5章 ▸ E. 結石症 / Q0424

理由で解く 臨床医学各論

Q0424 腎・泌尿器疾患

出典:あマ指 第27回(2019) 問題61
問題
腰背部痛をきたしやすい疾患はどれか。
選択肢
1 肺梗塞
2 膀胱炎
3 尿管結石
4 急性虫垂炎
解答
正解3(尿管結石)
解説
✗ 1. 誤り
肺梗塞
肺梗塞(肺塞栓症)は肺動脈が血栓で閉塞する疾患であり、突然の胸痛・呼吸困難・頻呼吸が主症状である。腰背部痛は特徴的な症状ではない。下肢深部静脈血栓症が原因となることが多い。
✗ 2. 誤り
膀胱炎
膀胱炎は膀胱粘膜の炎症であり、頻尿・排尿痛・下腹部不快感・尿混濁が主症状である。腰背部痛は通常みられず、腰痛を伴う場合は上部尿路への感染波及(腎盂腎炎)を疑うべきである。
✓ 3. 正しい
尿管結石
尿管結石は腰背部痛をきたす代表的な疾患である。結石が尿管に嵌頓すると激しい疝痛発作が生じ、痛みは腰背部から側腹部、さらに下腹部・鼠径部にかけて放散する。「激痛は腰背部から下腹部に放散する」とされている。悪心・嘔吐、冷や汗などの自律神経症状を伴うことも多い。
✗ 4. 誤り
急性虫垂炎
急性虫垂炎は初期に心窩部痛や臍周囲痛で始まり、その後右下腹部(マックバーネー点付近)に限局するのが典型的な経過である。腰背部痛は主症状ではない。
ポイント
  • 尿管結石は腰背部痛(疝痛発作)をきたす代表的な疾患である。痛みの放散パターン(腰背部→側腹部→下腹部→鼠径部)を理解しておく。
  • 腰背部痛の鑑別として、尿管結石のほかに腎盂腎炎(腰痛+発熱+叩打痛)も重要である。
  • 各疾患の疼痛部位を正確に区別する。肺梗塞=胸痛、膀胱炎=下腹部不快感、急性虫垂炎=右下腹部痛であり、腰背部痛は特徴的でない。
  • 重要用語: 尿管結石、疝痛発作、腰背部痛、放散痛、自律神経症状 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第27回(2019) 問題61|腰背部痛をきたしやすい疾患はどれか。 解説図
あマ指 第27回(2019) 問題61|腰背部痛をきたしやすい疾患はどれか。
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