学習トップ理由で解く 臨床医学各論第5章 ▸ B. 腎不全 / Q0409

理由で解く 臨床医学各論

Q0409 腎・泌尿器疾患

出典:あマ指 第15回(2007) 問題85
問題
慢性腎不全の血液検査で高値を示さないのはどれか。
選択肢
1 カリウム
2 クレアチニン
3 ヘモグロビン
4 リン
解答
正解3(ヘモグロビン)
解説
✗ 1.
カリウム
✗ 正しい。慢性腎不全では腎でのカリウム排泄が障害されるため、血中カリウムは高値(高カリウム血症)を示す。高カリウム血症は致死的不整脈の原因となるため厳重な管理が必要である。
✗ 2.
クレアチニン
✗ 正しい。慢性腎不全では糸球体濾過量の低下によりクレアチニンの排泄が障害され、血中クレアチニンは高値を示す。クレアチニンは筋肉で生成される代謝産物で、腎機能の指標として最も信頼性が高い。
✓ 3. 誤り
ヘモグロビン
慢性腎不全ではヘモグロビンは高値を示さず、むしろ低値となる。腎臓で産生されるエリスロポエチンが腎実質の障害により産生低下し、骨髄での赤血球産生が減少して腎性貧血(正球性正色素性貧血)を呈する。ヘモグロビンの低下は慢性腎不全の重要な合併症である。
✗ 4.
リン
✗ 正しい。慢性腎不全では腎でのリン排泄が障害されるため、血中リンは高値(高リン血症)を示す。高リン血症は二次性副甲状腺機能亢進症を惹起し、腎性骨異栄養症の原因となる。
ポイント
  • 慢性腎不全で高値を示す検査値(K、Cr、P、BUN、尿酸)と低値を示す検査値(Hb、Ca、Na、エリスロポエチン)を正確に区別する。
  • ヘモグロビン低下(腎性貧血)の原因はエリスロポエチン産生低下であり、正球性正色素性貧血を呈する。
  • 重要用語: 腎性貧血、エリスロポエチン、正球性正色素性貧血、高カリウム血症、高リン血症 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第15回(2007) 問題85|慢性腎不全の血液検査で高値を示さないのはどれか。 解説図
あマ指 第15回(2007) 問題85|慢性腎不全の血液検査で高値を示さないのはどれか。
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