学習トップ理由で解く 臨床医学各論第5章 ▸ B. 腎不全 / Q0404

理由で解く 臨床医学各論

Q0404 腎・泌尿器疾患

出典:鍼灸 第4回(1996) 問題74
問題
慢性腎不全で適切でない検査所見はどれか。
選択肢
1 血清尿素窒素高値
2 血清クレアチニン高値
3 尿濃縮力増加
4 代謝性アシドーシス
解答
正解3(尿濃縮力増加)
解説
✗ 1.
血清尿素窒素高値
✗ 正しい。慢性腎不全では糸球体濾過量の低下により尿素の排泄が障害され、血清尿素窒素(BUN)が高値となる。BUNは腎機能障害の重要な指標の一つであり、慢性腎不全で必ず上昇する検査値である。
✗ 2.
血清クレアチニン高値
✗ 正しい。慢性腎不全ではクレアチニンの腎排泄が障害され、血清クレアチニンが高値となる。血清クレアチニンは食事の影響を受けにくく、BUNよりも腎機能をより正確に反映する指標として重要である。
✓ 3. 誤り
尿濃縮力増加
慢性腎不全では尿濃縮力は増加ではなく低下する。腎尿細管の機能障害により尿を十分に濃縮できなくなり、等張尿(尿比重が固定される)を排泄するようになる。初期には多尿や夜間頻尿として現れ、進行すると乏尿となる。尿中β2-ミクログロブリン高値やNAG活性高値も尿細管障害の指標となる。
✗ 4.
代謝性アシドーシス
✗ 正しい。慢性腎不全では腎でのH+(水素イオン)排泄障害と重炭酸イオン(HCO3-)の再吸収障害により代謝性アシドーシスを呈する。重症例ではクスマウル呼吸がみられることがある。
ポイント
  • 慢性腎不全では尿濃縮力は「低下」する。増加は誤りである。尿細管の障害により等張尿を排泄するようになる。
  • 慢性腎不全の検査所見として、BUN高値、血清クレアチニン高値、代謝性アシドーシスはいずれも適切な所見である。
  • 重要用語: 尿濃縮力低下、等張尿、BUN、血清クレアチニン、代謝性アシドーシス を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第4回(1996) 問題74|慢性腎不全で適切でない検査所見はどれか。 解説図
鍼灸 第4回(1996) 問題74|慢性腎不全で適切でない検査所見はどれか。
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