学習トップ理由で解く 臨床医学各論第5章 ▸ B. 腎不全 / Q0403

理由で解く 臨床医学各論

Q0403 腎・泌尿器疾患

出典:鍼灸 第3回(1995) 問題71
問題
慢性腎不全で低値を示す検査値はどれか。
選択肢
1 血清尿素窒素
2 クレアチニンクリアランス
3 血清尿酸
4 血清カリウム
解答
正解2(クレアチニンクリアランス)
解説
✗ 1. 誤り
血清尿素窒素
慢性腎不全では糸球体濾過量(GFR)の低下により尿素の排泄が障害されるため、血清尿素窒素(BUN)は高値を示す。BUNは腎機能障害の指標として用いられるが、蛋白異化亢進や消化管出血でも上昇する。
✓ 2. 正しい
クレアチニンクリアランス
クレアチニンクリアランス(Ccr)は糸球体濾過量(GFR)の指標であり、慢性腎不全では糸球体の濾過機能が障害されるため低値を示す。クレアチニンは筋肉でクレアチンリン酸から非酵素的に生成され、糸球体で濾過されて尿中に排泄されるため、その排泄能(クリアランス)は腎機能を正確に反映する。
✗ 3. 誤り
血清尿酸
慢性腎不全では腎での尿酸排泄が障害されるため、血清尿酸は高値を示す。高尿酸血症は二次性の痛風を合併する原因となることもある。
✗ 4. 誤り
血清カリウム
慢性腎不全では腎でのカリウム排泄が障害されるため、血清カリウムは高値(高カリウム血症)を示す。高カリウム血症は致死的不整脈の原因となるため厳重な管理が必要である。
ポイント
  • 慢性腎不全で高値を示す検査値(BUN、クレアチニン、カリウム、リン、尿酸)と低値を示す検査値(クレアチニンクリアランス、カルシウム、ナトリウム)を整理して覚える。
  • クレアチニンクリアランスはGFRの近似値であり、腎機能低下に比例して低下する。
  • 重要用語: クレアチニンクリアランス、GFR、BUN、高カリウム血症、慢性腎不全 を正確に理解しておくこと。
比較表
検査値 慢性腎不全での変動 理由
BUN 高値 尿素排泄障害
血清クレアチニン 高値 クレアチニン排泄障害
クレアチニンクリアランス 低値 GFR低下
血清カリウム 高値 K排泄障害
血清カルシウム 低値 ビタミンD活性化障害
血清リン 高値 リン排泄障害
解説画像
鍼灸 第3回(1995) 問題71|慢性腎不全で低値を示す検査値はどれか。 解説図
鍼灸 第3回(1995) 問題71|慢性腎不全で低値を示す検査値はどれか。
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