学習トップ理由で解く 臨床医学各論第5章 ▸ A. 原発性糸球体腎炎 / Q0400

理由で解く 臨床医学各論

Q0400 腎・泌尿器疾患

出典:鍼灸 第31回(2023) 問題60
問題
ネフローゼ症候群の診断基準に含まれるのはどれか。
選択肢
1 排尿痛
2 高LDLコレステロール血症
3 尿糖
4 高蛋白血症
解答
正解2(高LDLコレステロール血症)
解説
✗ 1. 誤り
排尿痛
排尿痛は膀胱炎などの尿路感染症に特徴的な症状であり、ネフローゼ症候群の診断基準には含まれない。ネフローゼ症候群では排尿時症状よりも全身性浮腫や泡立つ尿(蛋白尿)が特徴的である。
✓ 2. 正しい
高LDLコレステロール血症
ネフローゼ症候群の診断基準には高LDLコレステロール血症(高脂血症)が含まれる。大量の蛋白尿による低アルブミン血症が生じると、代償反応として肝臓でのリポタンパク合成が亢進し、LDLコレステロールを含む脂質が上昇する。ネフローゼ症候群の診断基準では、必須項目として高度蛋白尿と低アルブミン血症があり、高脂血症と浮腫は参考所見として含まれる。
✗ 3. 誤り
尿糖
尿糖は糖尿病の所見(血糖値が腎閾値を超えた場合に出現)であり、ネフローゼ症候群の診断基準には含まれない。ネフローゼ症候群で重要なのは蛋白尿であり、尿糖ではない。
✗ 4. 誤り
高蛋白血症
ネフローゼ症候群では高蛋白血症ではなく低蛋白血症(低アルブミン血症:血清アルブミン3.0g/dL以下)がみられる。糸球体基底膜の透過性亢進により大量のアルブミンが尿中に漏出するためである。
ポイント
  • ネフローゼ症候群の診断基準は、必須項目として高度蛋白尿(3.5g/日以上)と低アルブミン血症(3.0g/dL以下)であり、高脂血症と浮腫は参考所見である。
  • 「高蛋白血症」と「低蛋白血症」を逆にしたひっかけ問題に注意。ネフローゼでは蛋白が尿中に漏出するため低蛋白血症となる。
  • 重要用語: ネフローゼ症候群、高度蛋白尿、低アルブミン血症、高LDLコレステロール血症、浮腫 を正確に理解しておくこと。
比較表
診断基準 必須/参考 基準値
高度蛋白尿 必須 3.5g/日以上
低アルブミン血症 必須 血清アルブミン3.0g/dL以下
高脂血症(高LDL-C) 参考 総コレステロール250mg/dL以上
浮腫 参考 全身性浮腫
解説画像
鍼灸 第31回(2023) 問題60|ネフローゼ症候群の診断基準に含まれるのはどれか。 解説図
鍼灸 第31回(2023) 問題60|ネフローゼ症候群の診断基準に含まれるのはどれか。
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