学習トップ理由で解く 臨床医学各論第5章 ▸ A. 原発性糸球体腎炎 / Q0397

理由で解く 臨床医学各論

Q0397 腎・泌尿器疾患

出典:鍼灸 第32回(2024) 問題58
問題
ネフローゼ症候群について正しいのはどれか。
選択肢
1 血清コレステロールが低値となる。
2 低蛋白血症を認める。
3 尿蛋白は陰性である。
4 小児では予後不良である。
解答
正解2(低蛋白血症を認める。)
解説
✗ 1. 誤り
血清コレステロールが低値となる。
ネフローゼ症候群では血清コレステロールは低値ではなく高値(総コレステロール250mg/dL以上)となる。低アルブミン血症の代償として肝臓でのリポ蛋白合成が亢進し、高コレステロール血症を呈する。
✓ 2. 正しい
低蛋白血症を認める。
ネフローゼ症候群では糸球体の透過性亢進により大量の蛋白質(3.5g/日以上)が尿中に漏出し、血清総蛋白6.0g/dL以下、アルブミン3.0g/dL以下の低蛋白血症(低アルブミン血症)を呈する。低アルブミン血症により血漿膠質浸透圧が低下し、浮腫が出現する。これはネフローゼ症候群の必須診断基準である。
✗ 3. 誤り
尿蛋白は陰性である。
ネフローゼ症候群では尿蛋白は陰性ではなく、大量の蛋白尿(3.5g/日以上)が出現する。高度蛋白尿はネフローゼ症候群の診断に必須の所見であり、最も重要な特徴である。
✗ 4. 誤り
小児では予後不良である。
小児のネフローゼ症候群は80〜90%が微小変化型であり、副腎皮質ステロイド薬に良好に反応し予後良好である。成人に比べて治療反応性がよく、完全寛解に至ることが多い。
ポイント
  • ネフローゼ症候群の4大徴候は、高度蛋白尿(3.5g/日以上)、低蛋白血症(アルブミン3.0g/dL以下)、高コレステロール血症(250mg/dL以上)、浮腫である。
  • 小児は微小変化型が80〜90%と最多で予後良好、成人は微小変化型約35%・膜性腎症約25%と病型が多彩である。
  • 重要用語: ネフローゼ症候群、低蛋白血症、高度蛋白尿、高コレステロール血症、微小変化型 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 基準値
尿蛋白 3.5g/日以上
血清総蛋白 6.0g/dL以下
血清アルブミン 3.0g/dL以下
総コレステロール 250mg/dL以上
解説画像
鍼灸 第32回(2024) 問題58|ネフローゼ症候群について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第32回(2024) 問題58|ネフローゼ症候群について正しいのはどれか。
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