学習トップ理由で解く 臨床医学各論第4章 ▸ D. その他の呼吸器疾患 / Q0363

理由で解く 臨床医学各論

Q0363 呼吸器疾患

出典:あマ指 第26回(2018) 問題62
問題
自然気胸について正しいのはどれか。
選択肢
1 女性に多い。
2 肥満は危険因子である。
3 ブラ・ブレブの破裂で起こることが多い。
4 胸部エックス線検査での診断は困難である。
解答
正解3(ブラ・ブレブの破裂で起こることが多い。)
解説
✗ 1. 誤り
女性に多い。
自然気胸は圧倒的に男性に多い疾患であり(男女比約5:1)、特にやせ型で長身の若年男性に好発する。 女性に多い疾患ではなく、女性の気胸は月経随伴性気胸など特殊な病態に限られる。
✗ 2. 誤り
肥満は危険因子である。
肥満ではなく、やせ型の体型が自然気胸の危険因子である。 高身長・やせ型の男性では肺尖部に力学的ストレスがかかりやすく、ブラ・ブレブが形成されやすいと考えられている。 肥満が危険因子となるのは睡眠時無呼吸症候群や生活習慣病であり、気胸とは関連しない。
✓ 3. 正しい
ブラ・ブレブの破裂で起こることが多い。
自然気胸は肺胸膜直下のブラ(胸膜下気腫性嚢胞)やブレブ(胸膜直下の小さな嚢胞)の破裂が原因であり、臓側胸膜と壁側胸膜の間に空気が貯留して発症する。 ブラ・ブレブは肺尖部に多く形成され、安静時に突然破裂して気胸をきたす。 喫煙者ではブラ・ブレブの形成リスクが高く、自然気胸の発症率も上昇する。
✗ 4. 誤り
胸部エックス線検査での診断は困難である。
胸部X線検査は気胸の診断に最も基本的かつ有用な検査であり、虚脱した肺と胸腔内の空気を明瞭に描出できる。 臓側胸膜のラインが確認でき、診断は容易であって困難ではない。 少量の気胸で判断が難しい場合はCT検査を追加することもある。
ポイント
  • 自然気胸はブラ・ブレブの破裂により胸腔内に空気が漏出して発症し、やせ型の若年男性に好発する。
  • ブラは胸膜下の気腫性嚢胞、ブレブは胸膜直下の小さな嚢胞であり、いずれも肺尖部に好発して破裂すると気胸の原因となる。
  • 胸部X線検査で肺の虚脱を容易に確認でき、診断は困難ではない。
  • 重要用語: ブラ, ブレブ, 自然気胸, やせ型若年男性, 胸部X線検査 を正確に理解しておくこと。
比較表
自然気胸の特徴 ブラ ブレブ
定義 胸膜下の気腫性嚢胞 胸膜直下の小さな嚢胞
好発部位 肺尖部 肺尖部
大きさ 比較的大きい 小さい
気胸との関連 破裂して自然気胸の原因となる 破裂して自然気胸の原因となる
解説画像
あマ指 第26回(2018) 問題62|自然気胸について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第26回(2018) 問題62|自然気胸について正しいのはどれか。
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