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理由で解く 臨床医学各論

Q0355 呼吸器疾患

出典:鍼灸 第16回(2008) 問題65
問題
原発性自然気胸について誤っているのはどれか。
選択肢
1 若年者に多い
2 肥満者に多い
3 喫煙者に多い
4 再発率が高い
解答
正解2(肥満者に多い)
解説
✗ 1.
若年者に多い
✗ 正しい。原発性自然気胸は10~30歳代の若年男性に好発する疾患である。 肺胞壁の薄い部分(ブラ・ブレブ)が破裂することで発症し、成長期の若年者に多い。
✓ 2. 誤り
肥満者に多い
原発性自然気胸は肥満者ではなく、やせ型で長身の体型に好発する。 肥満者に多いという記述は誤りであり、やせ型の体型がリスク因子である。 身長が高くやせ型の男性では肺尖部に力学的ストレスがかかりやすく、ブラ・ブレブが形成されやすいと考えられている。
✗ 3.
喫煙者に多い
✗ 正しい。喫煙は肺胞壁の破壊を促進するため、ブラ・ブレブの形成リスクを高め、自然気胸の発症率が上昇する。 喫煙者は非喫煙者に比べて自然気胸のリスクが高い。
✗ 4.
再発率が高い
✗ 正しい。自然気胸の再発率は約50%と高く、一度再発するとさらに再発しやすくなる。 再発例では外科的治療(胸腔鏡下手術によるブラ切除)が考慮される。
ポイント
  • 原発性自然気胸はやせ型・長身の若年男性に好発し、肥満者に多いわけではない。喫煙者ではリスクが上昇し、再発率は約50%と高い。
  • ブラ(胸膜下気腫性嚢胞)・ブレブ(胸膜直下の小さな嚢胞)の破裂が原因であり、突然の胸痛と呼吸困難で発症する。
  • 鍼灸施術において気胸は重大な合併症の一つであり、特に胸背部への刺鍼では注意が必要である。
  • 重要用語: 原発性自然気胸, やせ型長身, ブラ・ブレブ, 喫煙, 再発率約50% を正確に理解しておくこと。
比較表
リスク因子 原発性自然気胸との関連
若年者(10~30歳代) 好発(リスク因子)
肥満者 関連なし(やせ型が好発)
喫煙者 リスク上昇(ブラ形成促進)
やせ型・長身 好発(肺尖部に力学的ストレス)
男性 好発(男女比は約5:1)
解説画像
鍼灸 第16回(2008) 問題65|原発性自然気胸について誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第16回(2008) 問題65|原発性自然気胸について誤っているのはどれか。
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