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理由で解く 臨床医学各論

Q0354 呼吸器疾患

出典:あマ指 第13回(2005) 問題93
問題
原発性自然気胸について正しい記述はどれか。
選択肢
1 患側の呼吸音が減弱する。
2 徐々に胸痛が発現する。
3 若い女性に多い。
4 再発はまれである。
解答
正解1(患側の呼吸音が減弱する。)
解説
✓ 1. 正しい
患側の呼吸音が減弱する。
自然気胸では患側肺が虚脱(萎縮)するため、患側の呼吸音が減弱または消失する。 胸腔内に空気が貯留して肺が圧迫され、含気が減少するため聴診で呼吸音の減弱が確認できる。 打診では患側の鼓音増強がみられ、胸部X線写真で肺の虚脱が確認される。
✗ 2. 誤り
徐々に胸痛が発現する。
自然気胸は安静時に突然発症する病側の胸痛が特徴であり、徐々に出現するものではない。 発症時の時間を覚えているほど突然で強い痛みを自覚することが多い。
✗ 3. 誤り
若い女性に多い。
原発性自然気胸は10~30歳のやせ型で背の高い若い男性に好発する疾患であり、女性には少ない。 喫煙者ではさらに頻度が高い。
✗ 4. 誤り
再発はまれである。
自然気胸の再発率は約50%と高く、再発はまれとは言えない。 一度再発した場合、再度再発する確率はさらに高くなる。外科的治療(胸腔鏡下手術)後の再発率は数%に低下する。
ポイント
  • 原発性自然気胸では患側肺の虚脱により患側呼吸音が減弱する。やせ型の若い男性に好発し、突然の胸痛で発症する。再発率は約50%と高い。
  • ブラ(胸膜下気腫性嚢胞)・ブレブ(胸膜直下の小嚢胞)の破裂が原因であり、打診では患側の鼓音増強がみられる。
  • 鍼灸治療時に鍼が深く刺入されすぎると医原性気胸をきたしうるため、鍼灸師として気胸の症状を理解しておくことが重要である。
  • 重要用語: 原発性自然気胸, 患側呼吸音減弱, やせ型若年男性, 突然の胸痛, 再発率約50% を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 原発性自然気胸の特徴
好発 やせ型・長身の若年男性(10~30歳代)
原因 ブラ・ブレブの破裂
発症様式 突然の胸痛・呼吸困難
身体所見 患側呼吸音減弱、患側鼓音増強
再発率 約50%
解説画像
あマ指 第13回(2005) 問題93|原発性自然気胸について正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第13回(2005) 問題93|原発性自然気胸について正しい記述はどれか。
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