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理由で解く 臨床医学各論

Q0353 呼吸器疾患

出典:鍼灸 第12回(2004) 問題84
問題
過換気症候群で誤っている記述はどれか。
選択肢
1 心因性要素が関与する。
2 発作持続は短時間である。
3 若い女性に好発する。
4 動脈血炭酸ガス分圧が低下する。
解答
正解2(発作持続は短時間である。)
解説
✗ 1.
心因性要素が関与する。
✗ 正しい。過換気症候群は不安・緊張・ストレスなどの心因性要素が発作の主な誘因となる。 精神的な要因が過呼吸を引き起こし、呼吸性アルカローシスをきたす心身症の一つである。
✓ 2. 誤り
発作持続は短時間である。
過換気症候群の発作は短時間ではなく、数十分から数時間持続することがある。 発作中は呼吸困難・手足のしびれ・テタニー症状・めまい・失神などの多彩な症状が出現する。 適切な対応(呼吸のペースを整える、紙袋法など)を行わないと長時間にわたり症状が遷延する。
✗ 3.
若い女性に好発する。
✗ 正しい。過換気症候群は若い女性に好発することが知られている。 10~20歳代の女性に多く、感受性の高い性格傾向を有する者に発症しやすい。
✗ 4.
動脈血炭酸ガス分圧が低下する。
✗ 正しい。過呼吸によりCO2が過剰に排出されるため、動脈血炭酸ガス分圧(PaCO2)は低下する。 PaCO2の低下により呼吸性アルカローシスとなり、テタニーやしびれなどの症状が出現する。
ポイント
  • 過換気症候群の発作は短時間ではなく、数十分から数時間持続しうる。心因性要素が主な誘因であり、若い女性に好発する。
  • 過呼吸→CO2排出過多→PaCO2低下→呼吸性アルカローシス→テタニー・しびれ・失神という病態の流れを理解する。
  • 対処法としては呼吸のペースを整えることが重要であり、ゆっくりとした呼吸を促す。紙袋法(ペーパーバッグ法)も用いられてきた。
  • 重要用語: 過換気症候群, 心因性, 若い女性, PaCO2低下, 呼吸性アルカローシス を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 過換気症候群の特徴
好発 10~20歳代の若い女性
誘因 不安・緊張・ストレスなどの心因性要素
発作持続 数十分~数時間
血液ガス PaCO2低下、呼吸性アルカローシス
症状 呼吸困難、テタニー、しびれ、めまい、失神
解説画像
鍼灸 第12回(2004) 問題84|過換気症候群で誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第12回(2004) 問題84|過換気症候群で誤っている記述はどれか。
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