学習トップ理由で解く 臨床医学各論第4章 ▸ B. 閉塞性呼吸器疾患 / Q0283

理由で解く 臨床医学各論

Q0283 呼吸器疾患

出典:あマ指 第1回(1993) 問題91
問題
気管支喘息で誤っているのはどれか。
選択肢
1 喘鳴を伴う。
2 末梢血好酸球が増加する。
3 喫煙により悪化する。
4 吸気時の呼吸困難が強い。
解答
正解4(吸気時の呼吸困難が強い)
解説
✗ 1.
喘鳴を伴う。
✗ 正しい。気管支喘息では気道狭窄により喘鳴を伴う。発作時は咳嗽、息苦しさ、呼吸苦、喘鳴を自覚し、聴診上は呼気時に強い笛声音(wheezes)を聴取する。喘鳴は気管支喘息の代表的な症状である。
✗ 2.
末梢血好酸球が増加する。
✗ 正しい。気管支喘息ではアレルギー性炎症により末梢血好酸球が増加する。特にアトピー型の大部分の患者で好酸球増多およびIgE高値を認める。好酸球は気道炎症の主要なエフェクター細胞である。
✗ 3.
喫煙により悪化する。
✗ 正しい。喫煙は気道炎症を増悪させ、気道過敏性を高めることで喘息を悪化させる。喫煙は喘息のコントロール不良因子であり、吸入ステロイドの効果も減弱させるため、禁煙指導が重要である。
✓ 4. 誤り
吸気時の呼吸困難が強い。
気管支喘息では呼気時の呼吸困難が強い(呼気性呼吸困難)。吸気時ではない。気道狭窄により呼気時に気道が閉塞しやすくなるため、呼気延長と呼気時喘鳴が特徴的である。吸気性呼吸困難は上気道狭窄(喉頭浮腫やクループなど)で見られる所見である。
ポイント
  • 気管支喘息は好酸球・リンパ球を主体とした気道の慢性炎症であり、気道狭窄と気管支腺の過分泌状態を呈する。
  • 呼気時に気道が狭窄・閉塞するため、呼気性呼吸困難と呼気時喘鳴(笛声音)が特徴的所見である。
  • アトピー型では好酸球増多・IgE高値を認め、原因アレルゲンとしてダニ、ほこり、カビ、ペットなどの室内アレルゲンが重要である。
  • 重要用語: 呼気性呼吸困難, 笛声音, 好酸球増多, 気道過敏性 を正確に理解しておくこと。
比較表
症状 気管支喘息 上気道狭窄(喉頭浮腫など)
呼吸困難の時相 呼気性 吸気性
喘鳴の時相 呼気時に強い 吸気時に強い
病変部位 下気道(気管支) 上気道(喉頭)
解説画像
あマ指 第1回(1993) 問題91|気管支喘息で誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第1回(1993) 問題91|気管支喘息で誤っているのはどれか。
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