学習トップ理由で解く 臨床医学各論第4章 ▸ A. 感染性呼吸器疾患 / Q0273

理由で解く 臨床医学各論

Q0273 呼吸器疾患

出典:鍼灸 第17回(2009) 問題71
問題
肺結核を疑う症状で適切でないのはどれか。
選択肢
1 胸痛
2 喀痰
3 微熱
4 咳嗽
解答
正解1(胸痛)
解説
✓ 1. 誤り
胸痛
胸痛は肺結核の初期症状としては適切ではない。肺結核では肺胞部の炎症が主体であり、胸痛は認めない。胸痛が出現するのは結核性胸膜炎を合併した場合である。胸膜炎を合併すると壁側胸膜の炎症により胸痛が生じるが、肺結核の典型的な初期症状ではない。
✗ 2.
喀痰
✗ 正しい。肺結核では慢性的な喀痰がみられる。咳嗽とともに喀痰を認め、時に血痰や喀血を伴う。長期間続く喀痰は肺結核を疑う重要な症状である。喀痰の抗酸菌塗抹検査や培養検査により確定診断を行う。
✗ 3.
微熱
✗ 正しい。微熱は肺結核の最も典型的な全身症状の一つである。特に午後から夕方にかけての37℃台の微熱が特徴的で、通常の細菌性肺炎のような高熱は認めないことが多い。微熱とともに盗汗(寝汗)、全身倦怠感、体重減少などがみられる。
✗ 4.
咳嗽
✗ 正しい。2週間以上持続する慢性咳嗽は肺結核を疑う最も重要な症状である。長期間続く咳嗽や喀痰は、結核の可能性も考慮することが必要である。咳嗽とともに喀痰や血痰を認める場合、肺結核の可能性を考えて検査を行う。
ポイント
  • 肺結核を疑う症状は慢性の咳嗽、喀痰(血痰を含む)、微熱、全身倦怠感、体重減少、盗汗である。
  • 胸痛は肺結核の初期症状としては典型的ではなく、胸膜炎を合併した場合に出現する。
  • 肺結核では肺胞部の炎症が主体であり、胸痛を認めない。胸膜炎合併時に胸痛が出現する。
  • 2週間以上続く咳嗽や喀痰、午後の微熱、盗汗、体重減少は肺結核を疑う重要な徴候である。
  • 重要用語: 肺結核、慢性咳嗽、微熱、盗汗、結核性胸膜炎 を正確に理解しておくこと。
比較表
症状 肺結核での出現 備考
慢性咳嗽 +++(典型的) 2週間以上持続
喀痰・血痰 +++(典型的) 喀痰検査で診断
微熱 +++(典型的) 午後〜夕方、37℃台
盗汗 ++(よくみられる) 夜間の寝汗
体重減少 ++(よくみられる) 全身倦怠感を伴う
胸痛 +(非典型的) 胸膜炎合併時のみ
解説画像
鍼灸 第17回(2009) 問題71|肺結核を疑う症状で適切でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第17回(2009) 問題71|肺結核を疑う症状で適切でないのはどれか。
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