学習トップ理由で解く 臨床医学各論第3章 ▸ C. 膵臓疾患 / Q0261

理由で解く 臨床医学各論

Q0261 肝・胆・膵疾患

出典:鍼灸 第27回(2019) 問題70
問題
急性膵炎の原因で最も多いのはどれか。
選択肢
1 胆石
2 アルコール多飲
3 脂質異常症
4 膵癌
解答
正解2(アルコール多飲)
解説
✗ 1. 誤り
胆石
胆石は急性膵炎の原因として2番目に多く、特に女性では最多原因である。総胆管結石がVater乳頭部を閉塞することで膵液の流出が障害され、膵管内圧が上昇して膵酵素の自己消化が生じる。しかし全体としてはアルコール多飲が最多である。
✓ 2. 正しい
アルコール多飲
日本における急性膵炎の原因として最も多いのはアルコール多飲であり、男性では約40%、全体でも約30%を占める。アルコールはOddi括約筋の収縮を引き起こして膵管内圧を上昇させるとともに、膵腺房細胞を直接障害し、膵酵素の自己消化を惹起する。
✗ 3. 誤り
脂質異常症
脂質異常症のうち高トリグリセリド血症(TG>1000mg/dL)は急性膵炎の原因となりうる。遊離脂肪酸が膵毛細血管を障害するためと考えられているが、アルコールや胆石と比べると頻度は低い。
✗ 4. 誤り
膵癌
膵癌が膵管を閉塞することで稀に急性膵炎の原因となることがあるが、頻度としては主要な原因ではない。高齢者で原因不明の急性膵炎をみた場合は膵癌の可能性を考慮する。
ポイント
  • 急性膵炎の二大原因はアルコール多飲と胆石であり、これだけで全体の約60〜70%を占める。
  • 高トリグリセリド血症(TG>1000mg/dL)による急性膵炎も出題されやすいため、脂質異常症との関連を押さえておくこと。
  • 重要用語: 急性膵炎、アルコール多飲、胆石、膵酵素の自己消化、高トリグリセリド血症 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第27回(2019) 問題70|急性膵炎の原因で最も多いのはどれか。 解説図
鍼灸 第27回(2019) 問題70|急性膵炎の原因で最も多いのはどれか。
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