学習トップ理由で解く 臨床医学各論第3章 ▸ B. 胆道疾患 / Q0234

理由で解く 臨床医学各論

Q0234 肝・胆・膵疾患

出典:あマ指 第7回(1999) 問題85
問題
胆石症について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 女性に多い。
2 超音波検査は診断に有用である。
3 疝痛発作がある。
4 吐血を伴う。
解答
正解4(吐血を伴う。)
解説
✗ 1.
女性に多い。
✗ 正しい。胆石症は女性に多く、成人検診受診者の約15%に認められる。 高齢者、女性に多く、欧米では4F(Female, Forty, Fat, Fair=白人)がリスク因子として知られている。 日本でもコレステロール結石は女性に多い傾向がある。
✗ 2.
超音波検査は診断に有用である。
✗ 正しい。腹部超音波検査は非侵襲的で胆石の描出に最も有用な検査であり、この記述は正しい。 胆嚢内に輝度の高い球形の物体として描出され、その下部に無響陰影(acoustic shadow)を伴うのが特徴的である。 胆石の第一選択検査として広く用いられている。
✗ 3.
疝痛発作がある。
✗ 正しい。胆石が胆嚢頸部に嵌頓すると、心窩部から右季肋部に激しい疝痛発作が出現する。 高脂肪食摂取後や夜間に起こりやすく、しばしば右肩に放散する。 無症候性胆石は経過観察の適応であり、発作を繰り返す場合は腹腔鏡下胆嚢摘出術が行われる。
✓ 4. 誤り
吐血を伴う。
胆石症では吐血は伴わない。 吐血は上部消化管出血(食道静脈瘤破裂、胃・十二指腸潰瘍など)の症状であり、胆石症の症状ではない。 胆石症の症状は疝痛発作、発熱、黄疸、悪心・嘔吐であり、出血性の症状は特徴的ではない。
ポイント
  • 胆石症の症状は疝痛発作(右季肋部痛)、発熱、黄疸であり、吐血や下血などの消化管出血は伴わない
  • 胆石症は女性に多く(4F: Female, Forty, Fat, Fair)、超音波検査が診断の第一選択である
  • 無症候性胆石(症状のない胆石)は経過観察とし、症状を繰り返す場合に手術適応となる
  • 重要用語: 胆石症の4F, 疝痛発作, 超音波検査, 無響陰影 を正確に理解しておくこと。
比較表
出血性症状 関連する疾患 胆石症との関連
吐血 食道静脈瘤破裂、胃・十二指腸潰瘍 なし
下血 大腸癌、潰瘍性大腸炎、大腸憩室出血 なし
タール便 上部消化管出血 なし
解説画像
あマ指 第7回(1999) 問題85|胆石症について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第7回(1999) 問題85|胆石症について誤っている記述はどれか。
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