学習トップ理由で解く 臨床医学各論第3章 ▸ B. 胆道疾患 / Q0235

理由で解く 臨床医学各論

Q0235 肝・胆・膵疾患

出典:あマ指 第18回(2010) 問題78
問題
胆嚢炎の症状で誤っているのはどれか。
選択肢
1 腹痛
2 発熱
3 黄疸
4 頻尿
解答
正解4(頻 尿)
解説
✗ 1.
腹痛
✗ 正しい。胆嚢炎では右季肋部から心窩部にかけての腹痛が主症状である。 胆石の嵌頓により胆嚢内圧が上昇し、強い疝痛が出現する。 マーフィー徴候(右季肋部を圧迫しながら深吸気させると痛みで吸気が止まる)が陽性となる。
✗ 2.
発熱
✗ 正しい。胆嚢炎では細菌感染に伴い発熱がみられる。 起因菌としては大腸菌やクレブシエラ菌などのグラム陰性腸内細菌が多い。 重症化すると悪寒戦慄を伴う高熱となることがある。
✗ 3.
黄疸
✗ 正しい。総胆管結石を合併する場合や胆管への炎症波及がある場合、胆汁うっ滞により黄疸をきたす。 黄疸は腹痛、発熱とともにシャルコー三徴を構成する。 さらにショックと意識障害を加えたものがレイノルズ五徴であり、重症胆管炎を示す。
✓ 4. 誤り
頻尿
頻尿は泌尿器疾患(膀胱炎、前立腺肥大症、過活動膀胱など)の症状であり、胆嚢炎の症状ではない。 胆嚢炎の症状は腹痛(右季肋部痛)、発熱、黄疸、悪心・嘔吐であり、泌尿器症状は伴わない。 胆嚢と膀胱は解剖学的に離れた臓器であり、病態的にも関連がない。
ポイント
  • 胆嚢炎の主要症状は腹痛(右季肋部痛)、発熱、黄疸であり、シャルコー三徴として知られる。頻尿は泌尿器疾患の症状であり胆嚢炎とは無関係
  • シャルコー三徴にショック・意識障害を加えたレイノルズ五徴は重症胆管炎を示す危険な徴候である
  • 超音波検査で胆嚢の腫大、胆嚢壁の3層化(浮腫)、胆石が確認され、治療は腹腔鏡下胆嚢摘除術が標準である
  • 重要用語: シャルコー三徴, レイノルズ五徴, マーフィー徴候, 胆嚢壁3層化 を正確に理解しておくこと。
比較表
胆嚢炎の症状 有無 備考
腹痛(右季肋部痛) あり マーフィー徴候陽性
発熱 あり グラム陰性菌感染
黄疸 あり 総胆管閉塞合併時
悪心・嘔吐 あり 迷走神経反射
頻尿 なし 泌尿器疾患の症状
解説画像
あマ指 第18回(2010) 問題78|胆嚢炎の症状で誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第18回(2010) 問題78|胆嚢炎の症状で誤っているのはどれか。
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