学習トップ理由で解く 臨床医学各論第3章 ▸ A. 肝臓疾患 / Q0221

理由で解く 臨床医学各論

Q0221 肝・胆・膵疾患

出典:あマ指 第33回(2025) 問題56
問題
肝炎ウイルスと感染経路の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 A型 ― 針刺し事故
2 B型 ― 性行為
3 C型 ― 獣肉の生食
4 E型 ― 海産物の生食
解答
正解2(B 型-性行為)
解説
✗ 1. 誤り
A型 ― 針刺し事故
A型肝炎は経口感染(糞口感染)であり、針刺し事故による血液感染ではない。 針刺し事故で主に問題となるのはB型肝炎とC型肝炎である。 A型は汚染された飲食物の摂取で感染し、潜伏期間は約30日、慢性化しない。
✓ 2. 正しい
B型 ― 性行為
B型肝炎はHBVが血液・体液を介して感染し、性行為は重要な感染経路の一つである。 HBVは精液や膣分泌液にも含まれるため、感染者との性的接触により感染しうる。 HBVはC型肝炎ウイルスよりも感染力が強く、性行為による感染リスクがより高い。 母子感染(垂直感染)や針刺し事故も重要な感染経路である。
✗ 3. 誤り
C型 ― 獣肉の生食
C型肝炎は血液感染が主な経路であり、獣肉の生食では感染しない。 獣肉の生食で感染するのはE型肝炎であり、感染経路が根本的に異なる。 HCVはRNAウイルスで、慢性化率60〜70%が最大の臨床的特徴である。
✗ 4. 誤り
E型 ― 海産物の生食
E型肝炎は経口感染であるが、海産物ではなく獣肉(豚、イノシシ、シカなど)の加熱不十分な摂取が主な感染源である。 海産物(生ガキなどの二枚貝)の生食で感染するのはA型肝炎である。 E型肝炎は妊婦での劇症化リスクが高い点にも注意が必要である。
ポイント
  • B型肝炎の性行為感染は繰り返し出題されるテーマである。HBVの感染力はHCVより強く、性行為でも十分に感染しうる。
  • 肝炎ウイルスの感染経路の整理: A型=経口(魚介類)、B型=血液・性行為・母子感染、C型=血液、E型=経口(獣肉)。A型とE型は同じ経口感染だが感染源が異なる。
  • 針刺し事故で問題となるのはB型とC型であり、A型・E型は経口感染のため針刺しでは問題とならない。
  • 重要用語: B型肝炎, 性行為感染, HBVの感染力, 針刺し事故 を正確に理解しておくこと。
比較表
肝炎ウイルス 核酸 主な感染経路 感染力
A型(HAV) RNA 経口感染(生ガキ等の二枚貝) 中等度
B型(HBV) DNA 血液・性行為・母子感染 強い
C型(HCV) RNA 血液感染(針刺し、輸血等) 弱い(HBVより低い)
E型(HEV) RNA 経口感染(獣肉の生食) 中等度
解説画像
あマ指 第33回(2025) 問題56|肝炎ウイルスと感染経路の組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第33回(2025) 問題56|肝炎ウイルスと感染経路の組合せで正しいのはどれか。
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