学習トップ理由で解く 臨床医学各論第3章 ▸ A. 肝臓疾患 / Q0191

理由で解く 臨床医学各論

Q0191 肝・胆・膵疾患

出典:あマ指 第12回(2004) 問題86
問題
肝硬変で低値を示すのはどれか。
選択肢
1 ALT(GPT)
2 TTT
3 ZTT
4 A/G比
解答
正解4(A/G比)
解説
✗ 1. 誤り
ALT(GPT)
ALT(GPT)は肝細胞障害により上昇する酵素である。肝硬変では肝細胞の破壊が持続するため、代償期では軽度〜中等度の上昇を示す。非代償期では肝細胞数の減少により低下することもあるが、典型的には「低値を示す指標」とは言えない。
✗ 2. 誤り
TTT
TTT(チモール混濁試験)は血清γグロブリンの増加を反映する膠質反応である。肝硬変では免疫グロブリンが増加するためTTTは高値を示す。正常値は0〜4単位(Kunkel法)で、肝硬変では10単位以上になることが多い。
✗ 3. 誤り
ZTT
ZTT(硫酸亜鉛混濁試験)も血清γグロブリンの増加を反映する膠質反応である。肝硬変ではγグロブリン増加によりZTTは高値を示す。正常値は2〜12単位(Kunkel法)で、肝硬変では20単位以上になることが多い。
✓ 4. 正しい
A/G比
A/G比(アルブミン/グロブリン比)は肝硬変で低値を示す。肝臓でのアルブミン産生能が低下してアルブミン(A)が減少し、炎症性にγグロブリン(Gの主成分)が増加するため、A/G比は低下する。正常値は1.2〜2.0程度だが、肝硬変では1.0以下になることが多い。
ポイント
  • A/G比は肝硬変で特徴的に低値を示す(アルブミン↓、γグロブリン↑)
  • TTT・ZTTは膠質反応でγグロブリン増加を反映し高値を示す
  • ALTは肝細胞障害で上昇するが、末期には低下することもある
  • 重要用語: A/G比、アルブミン低下、γグロブリン増加、膠質反応 を正確に理解しておくこと。
比較表
検査項目 肝硬変での変動 機序
A/G比 低下 アルブミン↓ + γグロブリン↑
ALT(GPT) 軽度上昇〜変動 肝細胞障害
TTT 上昇 γグロブリン増加を反映
ZTT 上昇 γグロブリン増加を反映
解説画像
あマ指 第12回(2004) 問題86|肝硬変で低値を示すのはどれか。 解説図
あマ指 第12回(2004) 問題86|肝硬変で低値を示すのはどれか。
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